「シンガーソングライター」と聞いて、皆さんはどのような方を思い浮かべますか？
小田和正や山下達郎といった昔から活躍する大御所たちはもちろん、宇多田ヒカルや椎名林檎、福山雅治といった日本のポップスシーンの第一線で活躍する人たちが浮かぶ人も多いでしょうか。最近の若者に人気な歌手で言えばmiwaや米津玄師などもそうです。
現在、日本の音楽シーンにおいてシンガーソングライターというのは欠かせない存在でしょう。
しかしその分、バンド人口よりもシンガーソングライター人口の方が多いのが現実。
その中で生き抜いていくには一体何をしたら良いのか？どういうところを伸ばしていけば良いのか？音楽シーンを駆け抜けるアーティストになるための道を、現役の音楽業界関係者の方に執筆いただきました。
シンガーソングライターを目指したいという方、また、シンガーソングライターの素性をもっと知りたいという方はぜひご覧ください。
目次
シンガーソングライターとは
シンガーソングライターというものの真意とは、「自分で作詞・作曲した歌を自分で歌うこと」のみです。
とても大まかな括りですが、これに尽きるのです。
そこで、シンガーソングライターとそうでない人とを分けるキーワードは「単独であるか、単独でないか」ということです。
バンドでも基本的に自分で曲作りを行い披露していると思いますが、そこには他のメンバーも同様に力を発揮しているからか対象外となるそうです。
単独で作詞・作曲と人によっては編曲まで行い、それを単独で歌う。これを主に行っている人をシンガーソングライターとして括ります。
シンガーソングライターに関する基本的情報に関して、下の記事にて詳しく紹介しています。ぜひ見てみてください。
シンガーソングライターになるにはどうすればよいか
「自分で作った曲でこそ、自分を表すことができる」そう思う人はもちろん多いと思います。そしてシンガーソングライターとして一人でやるということは全て担う大変さもありますが、自分がしたいと思ったことを全て出し切ることができるというのが大きな利点です。
そんな自分を最大限に活かせるシンガーソングライターとなるためには何が必要か、どういうことをすれば良いかと一つずつチェックしていきましょう。
Step.1 まず自分の歌をひとつ作ってみること。
まずはこれから初めてみたい、ゆくゆくはシンガーソングライターとして生きてみたい！とこれからスタートを切りたいあなたへ。
この記事をご覧になっているあなたはすでに歌うことは好きだと思います。そして、今まではカバーで歌っていた、あるいは鼻歌含めオリジナルの歌を思いついたことがある人でもあるでしょう。
踏み出すきっかけとして、まずはそれを形にしてみましょう。
思い浮かぶ歌詞やメロディを全て一度現実のモノとして存在させてみるのです。
実際これをするか否かで今後が大きく変わります。実際やってみることで思いっきり曲作りや音楽を一つ仕上げることの難しさに直面するでしょう。
しかし、「思ったよりいける！」と思うこと、思う人もいるかと思います。
それを手ごたえ・経験として得ることで次へのステップに繋げることができるのです。
空想から現実に変えることは大変ですがそこに醍醐味を感じるからこそ楽しい。
そこを直に味わってみてください。そして、それが心から楽しいと思えるのであれば、ぜひシンガーソングライターへの道を進んでみてはいかがでしょうか。
Step.2 自分に正直な歌を作ることが個性へと繋がる。
曲作りに慣れている人、自分の歌を歌うことを難なく熟している方が次にぶち当たる壁は「自分の歌がどうやったら世界を響かせられるか」ですよね。
それは、都会のたくさんの人が行きかう中で歌う路上アーティストもそうですし、田舎の駅前で歌う駆け出しの人も同じことです。
そういった中で自分の歌の可能性を信じたい、どこまで影響を与えられるか。それは常に考えていることでしょうし、そうありたいものです。
だからこそ、カバーではなくオリジナルとしてシンガーソングライターへと進んできたのです。
そんなあなたたちが何よりも大切にしなければいけないこと。それは「自分にとって正直になること」です。
良いことを言いたいからと背伸びした言葉を選んだり、良いと言われている景色を彷彿とさせる歌詞や音像をいくらうまく描いたとしてもそこに意味は生まれません。
説得力がないからです。
人の心に響く音楽とはいったい何でしょうか。個性とは何でしょうか。
それは決して既存するもの中から探すものではありません。
だとしたらどうしたら良いのか？
あなたが使えるものは、あなたでしかありません。
あなたが思うことや考える事、素敵だと思うことを素敵ということ。
