ポストロックバンドのおすすめ10選 今聞いておくべきアーティストを紹介

ダークなまでにボトム音の効いたリズムワークと様々な音色がポップに飛び交うトップ音は、雑多に猥雑に彩られる瞬間があってもどこかで絶対に洗練を失わなず、そのクリエイティビティと絶妙なバランス感覚に舌をまく他がない。そんな実験音楽的要素の強い、アメリカ・ニューヨークの生んだポストロックバンド、バトルスです。

ポストロックバンド、ドン・キャバレロのメンバーでもあった、イアン・ウィリアムス (Gt. Key)、フリージャスミュージシャンを父に持つタイヨンダイ・ブラクストン (Vo. Gt. Key)、マスロックバンド・リンクスの元メンバーデイヴ・コノプカ (Gt. Ba)、オルタナティブメタルバンド、元ヘルメットのジョン・ステイナー (Dr)と、メンバーは皆個性的な経歴の持ち主。そんなそれぞれのバックボーンを持つメンバーが出会い影響し合いミクスチャーされた音楽性が体現されているということに、その楽曲を聴くと感動すら覚えるほどです。

結成後3枚のEPを発売の後、2007年にイギリスのワープ・レコーズより1stアルバム「ミラード」を発売し、一躍世界に知られることに。日本でも単独公演や、フジロックフェスティバルなどへの出演を重ねています。2010年にタイヨンダイが脱退した後も、ゲストアーティストを迎え残るメンバー3人で活動しています。一曲の中でくるくると質を変え、変幻自在に運ばれてゆくトリッキーな展開の思いがけなさに振り回され、圧倒されるのもまた良し。ジャンルを超え様々な音楽シーンに影響を与えた、彼らの真似しようもない音楽を一度体験してみてください。
おすすめしたいアルバムはBattles (Rock) バトルス / La Di Da Di 【CD】

Explosions In The Sky

言葉にならない優しさが轟音と共に空に還っていくのを目撃するような圧巻の音体験を、Explosions In The Sky

それは例えるなら朝焼けのような。濃い藍色が徐々に光を含む水色に変わって行き、太陽がその姿を見せると同時に雲を焼き、カタルシスと共に色と光の洪水で世界を染め上げ、見ている私たちの胸まで鮮やかにいつしか朝を迎えているような。そんな音体験を聴く者に与える世界でも類い稀なるバンドの一つが、Explosions In The Skyです。

メンバーは ミュナフ・ラヤニ (Gt. Key)、マイケル・ジェームス (Gt. Ba)、マーク・スミス (Gt)、クリストファー・ハラスキ (Dr)の4人。アメリカはテキサスの出身で(彼らの雄大な音風景は、テキサスというその広大な土地が育んだ要素もあるのだろうか…と思わず感じさせてくれます)1999年に結成。

大体の楽曲が静かな導入部から始まり、クリーンな音のまま一貫したトーンではあるものの、展開していくうちに音の総質量が一気に増幅するようなポイントがあり、そのあまりの振り幅に懐の広さを感じさせまくるインストバンドです。同じくアメリカのポストロックバンド、Mogwaiと共に、「轟音系」と呼ばれたりしています。

日本では2016年にFUJI ROCK FESTIVALで見せたステージが神々しいまでだったと早くも伝説となり、急激に再び注目が集まり出しています。1曲がどれも長めなのですが、それを全く感じさせない圧巻の体験は、その音が体の中を通り過ぎさった後に、美しささえ感じさせてくれます。
おすすめしたいアルバムはExplosions In The Sky エクスプロージョンズインザスカイ / Wilderness 【LP】

邦楽のポストロックおすすめ

toe

日本のポストロックシーンの旗手。世界に誇る日本のインストバンド、toe

日本において、ポストロックというジャンルを確立させたその先駆けとでもいうべきバンド、それがtoeです。読み方は、トー。

バンドが結成された2000年からインストバンドとして走り続け、(今でこそインストのポストロックバンドも珍しいものではないですが、2000年当時はまだそのスタイルは新し過ぎて、日本の音楽シーンに衝撃を与えていました。) 現在に至るまで、国内はもとより海外においてもそのシーンの中で存在感を光らせ続けています。

山嵜廣和 (Gt)、美濃隆章 (Gt)、山根敏史 (Ba)、柏倉隆史 (Dr)の4人のメンバー全員が、アパレルブランドのオーナーであったり、インテリアデザイナーであったり、サポートミュージシャンであったりと、バンドの他に肩書きを持ち、toeではより純粋に音楽に打ち込めるようにできる体制をとっているという事実にも驚異です。

楽曲の特徴としては、生音の感覚を大事にした空間の広がりを感じさせる音色・サウンドで、その楽曲の基本はアメリカのポストロックバンド、Peleを彷彿させるようなインスト曲が多いです。ですが、ゲストボーカルにACOやクラムボンの原田郁子など豪華なラインナップを迎えての楽曲も多く、日本の音楽シーンにおいてその存在感をうかがうことができます。

現在は自身の自主レーベル「machupicchu-industrias」を立ち上げています。
おすすめしたいアルバムはHEAR YOU [ toe ]

LITE

その音を引っ提げ世界と渡り合う。日本を世界に牽引するポストロックバンド、LITE

2003年結成。武田信幸 (Gt)、楠本構造 (Gt. Synt)、井澤惇 (Ba)、山本晃紀 (Dr)の4人のメンバーで現在も活動中です。読み方は、ライト。