目次
The Meteors
1980年に南ロンドンで結成されたバンド、ザ・メテオス。彼等こそが世界で最初のサイコビリーバンドと言われています。ロカビリーとパンク、さらにホラー映画をテーマにしたサウンドを作り上げました。政治的メッセージもあり、当時の熱狂的な英国の若いファンたちは「レッキング・クルー(Wrecking Crew)」と呼ばれていました。
パンクのライブなどで見られる「モッシュ」は彼らによって生み出されたもの。モッシュは当時「レッキング(Wrecking)」と呼ばれ、そのダンスを踊るグループが彼等。まさにサイコビリーを象徴する現象として誕生したのです。
アルバムの「ザ・メテオス/ジーズ・イーヴィル・シングス 【CD】」はサイコビリーファンなら必ず聴く作品。クールにぶっとばしてくれる最高の一枚です。
DEMENTED ARE GO
ディメンテッドアーゴーは1982年イギリスのウエールズ地方にて結成されたサイコビリーバンドです。
バンド名は悪魔のテディボーイ(Demon+Ted)をテーマに、テレビ番組の「サンダーバーズ・アー・ゴー!」をもじったものというもの。そんなお茶目な彼等が作り出すサウンドは、本国英国のみならずヨーロッパ中に旋風を起こします。
デビューアルバム「IN SICKNESS & IN HEALTH [ ディメンテッド・アー・ゴー ]」がリリースされた後、欧州でサイコビリーブームが始まり、ドイツやデンマークからも同様のバンドが続出。欧州全体における第2次サイコビリーブームを引き起こしたのです。ヘアとメイク、ファッションだって半端じゃない、ホラー映画から出て来たパンクキッズ。彼等のファッションが後続バンドに影響を与えたというのもうなずけます。
一度聴いたら忘れられないあの声はまさにキングオブサイコビリーの名を欲しいがままにするボーカルSparkyによるもの。このバンド無しにはサイコビリーミュージックは語れない程有名なバンドです。1980年代から活躍するも未だ勢いは止まることを知りません。聴いて盛り上がり、観て更に盛り上がるステージングを見せてくれるサイコビリーらしいバンドです。
PVもたまらなくかっこ良く、いつも自分の世界観を見せつけるDEMENTED ARE GOはミュージシャンの枠も飛び越える様は、まさにエンターテイナー。是非おすすめしたいバンドです。
MAD SIN
マッドシンは1987年に結成されたサイコビリーバンド。
サイコビリーと言えばMAD SINの名前は絶対に聴くことになるでしょう。それほどもう不動の地位を確立した1980年代にドイツで活躍したバンドです。ボーカル・コフテのお腹の底から出るボーカルとご機嫌なサイコビリーサウンド。名曲揃い、の一言に尽きます。長年あんなにも名曲ばかり作れる彼らはサイコビリーレジェンドの域に達してると言っても過言ではないでしょう。
おすすめしたいアルバムは、中でも2002年にリリースされた「マッド・シン/サヴァイヴァル・オブ・ザ・シッケスト(CD)!」。このアルバムはゲストにTIGAR ARMYのニック13も参加しています。後の2004年リリースの「GOD SAVE THE SIN」もおすすめ。是非聴いてみてください。
TIGER ARMY
タイガーアーミーは1996年にアメリカ・カリフォルニア州で結成されたサイコビリーバンドです。
1990年代といえば、パンクやメタル、スカ、サーフロックなどをすでに経験し音楽にも多様性が現れた時代でした。1990年代中期に始まった第三期サイコビリーブームでは、それらの全てから影響を受けさらに吸収したバンドが数多く現れました。代表格だったのがタイガー・アーミーです。
1999年にデビューアルバム「TIGER ARMY / TIGER ARMY」をリリースすると同時に全米ツアーを開始、アメリカ中の若者たちにサイコビリーの良さを再確認させたのです。メテオスやグアナバッツのデビューアルバムを大称賛しているヴォーカルのニック13。彼を中心に幾度かのメンバー交代を経て、現在も活動しています。
タイガーアーミーの魅力はなんといっても歌詞。もう歌詞がロマンチック過ぎて度々涙がこぼれそうになる曲も多いです。ラブサイコビリーと呼んでも過言ではありません。本当に短いラブストーリーが曲の中に凝縮されており、まるでショートムービーを観た気分になるのは私だけではないはず。恐らく、自分の恋愛と照らし合わせてがんばろう、とファンになった方も多いはずです。
もちろん、歌詞に負けず音もかっこ良くて甘くて切ないボーカルに最高のウッドベース。あまりに多くの名曲の数々。アルバムのジャケットも毎回センスが良いです。
The Cramps
1972年にカリフォルニア州で結成されたバンド、ザ・クランプス。パンク流行の波に乗って、1975年にはニューヨークの伝説のライブハウスCBGBへと活動拠点を移します。ラックス・インテリアとポイゾン・アイビー夫妻による変態っぽくてキッチュなサウンドとルックス。当時本人たちは否定していましたが、彼等こそがれっきとしたサイコビリーのパイオニアなのです。
デビューアルバム「【輸入盤】Songs The Lord Taught Us [ Cramps ]」は英国インディーチャートで1位を獲得。ガレージパンクとロカビリーにゴスとホラーの要素をたっぷり詰め込んだ、とっても楽しい作品に仕上がっています。この後、続出するサイコビリーバンドに強力な影響を与えました。2009年にヴォーカルのラックスが他界、バンドは解散する事になります。
Guana Batz
1982年に西ロンドンで結成されたバンド、グアナバッツ。当時ロンドンのサイコビリーシーンの中心であったナイトクラブ「クラブフット」で、最も人気のあるアクトとして活躍しました。スピード感のあるサイコビリー。とにかくノリが良くって、そのカッコ良さにグイグイ引っ張られてしまいます。
デビューアルバムの「Guana Batz / Held Down At Last! 【輸入盤LPレコード】【LP2017/1/20発売】」はぜひ聴いてほしい1枚。無駄のないスッキリとしたタイトなサウンド。メテオスのデビューアルバムに続いて重要なアルバムとまで言われる伝説の作品です。ロンドンの初期サイコビリーシーンに嵐を起こし、現在も変わらず活動する彼等。ストレイキャッツのメンバーと共演するなど、そのサイコビリー魂は永遠のようです。
the silver shine
2004年に結成され第一線で活躍しているハンガリーのバンド、シルバーシャイン。サイコビリー自体がホラーテイストの高いバンドばかりでかなり奇抜なファッションを想像される方が多いでしょう。さらにハロウィンに登場する様なゾンビやはらわたのような、いかにもB級映画に出てきそうな歌詞を書くものばかり。しかし、このバンドはホラー要素が少なく、とても聞きやすいのでこれからサイコビリーを聞いてみたいと言う方にはぴったりのバンドです。
どのバンドにも共通しているのがウッドベースを使用しスラップ奏法などを多く使った演奏をしているのが特徴でギターはセミアコなどを使いますが近年はソリッドギターを使うバンドも多くなり音楽の多様性を感じますがthe silver shineは個人的には最も良いので是非とも一度聞いて欲しいと思います。
CRACKS
クラックスは東京で結成されたサイコビリーバンドです。
数ある日本のサイコビリーバンドの中でも、おすすめなのがこのクラックスです。もともとデビュー当時は3人組だったようですが、今は、人数も増えて、活躍しています。音楽性としてはとてもとても攻撃的で挑戦的ですが、その中にも聞きほれられるメロディが流れていて最高です。
そんなクラックスのおすすめのアルバムは「オールスタンドクラッシュ」。2003年にリリースされた彼らにとってのファーストアルバムです。前述の通りこの頃は、3人編成でした。収録曲は、オールスタンドクラッシュやストレンジエクスペリエンスなど。サイコビリー好きな人だけでなく、ロカビリー好きな人にもおすすめできる一枚です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
IndiesMateでは、好きなバンドを応援したい方、自分のバンドをPRしたい方を募集しています。今回の記事と同じような紹介文を無料で掲載することができますので、気になる方はぜひこちらのページをご覧ください。
コメントを残す