サイコビリーの名曲10選 洋楽、邦楽の代表曲をそれぞれ紹介

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目次

Sin Is Law – Mad Sin

1987年ドイツで結成された5人編成のサイコビリーバンド、マッドシン。

2002年にリリースされた8枚目のアルバム「マッド・シン/サヴァイヴァル・オブ・ザ・シッケスト(CD)」は、キャッチーな要素を含んだサイコビリー/ハードコア・Oiパンク・メタルなどをミックスしたバラエティに富んだパンカビリーサウンドな作品に仕上がっています。まさに山あり谷ありな彼らのキャリアを感じさせる仕上がりで、ひねりや洒脱や激情や酔狂さを巧みに疾走感あるロカビリー表現に重ねている印象を受けました。

初期の作品はホラー映画などに影響を受けたおどろおどろしいアートワークに歌詞の世界観も強烈なためアクが強い音楽なのですが、アルバム収録曲の中では1曲目”Communication Breakdown”、8曲目”Psycho Sideshow”、11曲目”She’s So Bad It’s Good”などは多彩なパンクを聴いてみたいリスナー、サイコビリーを知らないリスナーにおすすめします。

 

Heart of the Night – Relentless

ヨエンスーで結成されたフィニッシュサイコビリーグループ、リレントレス。
4枚目のアルバム「A Loving Memory」は、フィンランド産ながらも痛快でモダンなパンキッシュサイコビリーサウンドに仕上がっています。彼らは2007年デビュー以降、高揚感と清涼感溢れるパワーポップのスタイルでキャッチーさと耳に残るメロディーが注目されていました。

バンドの楽器編成においても轟音ギター、タイトなドラムとコーラス、ダブル・ベースなどからやや変化はみられますが、本作はクロスオー バーに磨きがかかったRelentless独特のスタイルが確立された印象を受けます。

アルバムの全体的なイメージとしては、哀愁メロディーと熱いコーラスワークはそのままに、より洗練されたナイスなナンバーが多数収録されています。ポップなサイコビリーやポップなネオロカビリーを聴いてみたいリスナーにはおすすめします。

 

Psychobilly Freakout – The Reverend Horton Heat

1985年にアメリカで結成された3人編成のサイコビリーバンド、レブレンド・ホートン・ハート。

Sub Popより1stアルバム「Smoke’Em If You Got’ Em」がリリースされ、収録曲の中の”Psychobilly Freakout”は、ヨーロッパ勢とはまた違った感性をもっており、おすすめできます。確かにスラップバチバチのヨーロピアンサイコのようなサウンドもいいのですが、ロックンロールの本場からでてきた本物のロックンロールを感じさせつつも、パンク・ガレージロック・サーフロック・カントリー・スウィングと幅広い音楽的要素もミックスされたサイコビリーサウンドという印象があります。

彼らがアメリカにサイコビリーを浸透させたバンドと認知されているため、シンガーソングライター兼ギタリストのJim Heathは、「現代のロカビリーとサイコビリーのゴッドファーザー」の代名詞になっています。
個人的には、当時このアルバムのリリースを決定したSub Popのインディペンデント・レ コードレーベルとしての懐深さも再確認できます。
また、彼らの楽曲はビデオゲームやCMによく使用されていますので聴く機会は多いのではないでしょうか。

 

The Devil’s Son – The Creepshow

2005年にバーリントンで結成されたサイコビリーロックバンドグループ、ザ・クリープショウ。
早いテンポとSean McNab(アップライトベース・バックアップボーカル)とKristian Rowles(キーボード・バックアップボーカル)の2人からなるバックアップヴォーカルが特徴です。

初期のキャリアでは特にホラー映画やホラーカルチャー好きが高じて、自然と音楽や歌詞に反映されていましたが、中期のキャリアではオーディエンスの盛り上がるナンバーも多いです。また、キャッチーなメロディーにパンク・サイコビリー・クラシックロックで構成される音楽性でも音楽ファンを魅了しています。

4枚目のフルアルバム「Creepshow / Life After Death 【CD】」は、彼らのサイコビリー&ホラーパンクサウンド全11曲が収録されています。リードヴォーカル脱退を含むバンドメンバー交代などの苦しい時期も乗り越え、それら全てが彼らの音楽、歌詞へと反映されている印象を受けました。

また、 今作より初参加となった Kenda(ギター・リードボーカル)の歌声にも注目して新生クリープショ ーの音楽を聴いてほしいです。

 

Rock This Town – Stray Cats

1979年にブライアン・セッツァーが中心となり、ウッドベーシストのリー・ロッカー、ドラマーのスリム・ジム・ファントムによりニューヨークで結成されたネオロカビリーバンド、ストレイキャッツ。

初期のキャリアでは、1950年代のロカビリーのカバーをプレイしていましたが、徐々にロカビリーの要素を取り入れた新しいロックンロール(ネオロカビリー)を演奏するようになります。 ストレイ・キャッツは1950年代ロカビリーに忠実でありながら、パンクに通じるスピード感とスピリットを兼ね備えたアグレッシブでモダンな音楽性が特徴で、中でも”Rock This Town”、”Fishnet Stocking”などはおすすめです。

また、50年代ロカビリーを意識したファッション性、個々のプレイヤーとしての才能とパフォーマンスに加え、極めてシンプルなドラムセットを立って叩くスリム・ジン・ファントムのスタンディングドラムも印象的です。

収録アルバムはデビューアルバムでもある「涙のラナウェイ・ボーイ [ ストレイ・キャッツ ]」。

SKITZO MANIA – SKITZO

1987年イギリス、ナーヴァスからデビューしたサイコビリーバンド、SKITZO。
サイコビリー特有のスピード感と、ラフでワイルドで不良っぽさが滲みでている楽曲ばかり。ボーカルの毒々しいシャウトやダミ声もパンキッシュでどこかカッコ良い。サイコで重みのあるウッドベースのサウンドもテンションを上げてくれます。

その中でもデビューアルバムに収録されている名曲″SKITZO MANIA″は特に耳にして欲しい一曲。他にも、地獄を思わせる″Lone Train″やサイコでタイトな″Caledonia″等も聴いて見て欲しい楽曲ばかりです。

初期サイコを代表するバンド達にも負けじと劣らないサイコサウンドに思わずリスナーもアォ~とシャウトさせられるバンドです。

 

Human Fly – The Cramps

1976年ニューヨークで結成されたツインギター・ノーベースの4人編成のロックバンド、ザ・クランプス。

また、1960年代のガレージロックを敬愛する彼らはロックンロールにいち早くホラー色を取り入れた存在として革新的なアーティストでもあります。 彼らにとって初期から中期のキャリアが最も充実した時期と言えるでしょう。
2枚目のアルバム「【輸入盤】CRAMPS クランプス/PSYCHEDELIC JUNGLE(CD)」が、サウンド的にほぼ第1期のクランプスの集大成のような良い作品に仕上がっています。

バンド結成から約10年間はツインギター・ノーベースの編成でしたが、その後ベースを加えたため音に厚みがでてきて、プレイヤーの演奏技術も上手くなっていることがわかります。 ただ、理由は不明ですがメンバーチェンジが激しいバンドのためアーティストを知らないリスナーが聴くには2ndアルバム「Psychedelic Jungle」、3rdアルバム「A Date With Elvis」あたりをおすすめします。

 

Maniac Rockers From Hell – The Meteors

メテオーズは1980年に結成されたイギリスのサイコビリーバンドです。

サイコビリーの元祖といわれるバンド、ザ・メテオスの曲”Maniac Rockers From Hell”。地獄からやって来た熱狂的なロックンローラーがテーマのこの曲は、鼓動の効いたドラムからスタート、ヴォーカルの掛け声とともにスピード感溢れる演奏が始まります。

当時流行していたクリーンなネオ・ロカビリーに反抗する形で出現した、ロンドンのザ・メテオス。女の子や改造車なんかには全く興味がない、あくまで地獄からの使者たちによるロカビリーなのです。彼らのおかげで多くのキッズが楽器を選んでサイコビリーを演奏し始め、後続のバンドが続々と現れました。誰もがパイオニアとして数え上げるザ・メテオス。ロカビリーにホラーテイストを加えた、サイコビリーの世界への入門としてふさわしい1曲です。

収録アルバムは「THE METEORS / THE METEORS VS THE WORLD

 

TOKYO RODEO – SORROW

SORROWは川村カオリのソロプロジェクト。1998年に活動開始、クラブ音楽の制作が主な目的とされています。

″サイコビリー″と言えば『ロカビリー+パンク』『ロカビリー+ハードコア』『ロカビリー+ホラー』要素を多く取り入れたバンドがほとんどですが、故・川村カオリ氏率いる″SORROW″の楽曲はサイコビリー、パンク要素の中に他バンドにはない哀愁があり、切なく、力強く、セクシーでハスキーな楽曲ばかり。

SORROWの代表作といっても過言ではないこの”TOKYO RODEO″

ご視聴頂ければわかりますが、かなりアガります。
川村カオリ氏のハスキーボイス、クールでバッキバキなウッドベース。元SOBUTのMOTOAKIのギターサウンド、イカしたドラム。どこかバカであか抜けたサイコビリーやパンクロックとは違いハスキーで妖艶な楽曲達に踊らずにはいられなくなってしまいます。

収録アルバムは曲名と同じく「TOKYO RODEO」。ぜひ手に取ってみてください。

 

生まれてこのかた – デスマーチ艦隊

デスマーチ艦隊は1996年に活動を開始したサイコビリーバンドです。

シングルコレクションにドカンと記載されていたこの言葉に惹かれたというだけの理由で購入したこのCD。

収録されていた『生まれてこのかた』という曲を聴いた時には衝撃を受けました。
″生まれてこのかた働いたことなどありません″
″それなのにずっといねむりしてばかり″

日々会社のために働いて働く日々を送っていることが馬鹿馬鹿しく思えてしまうくらい笑えてしまうこの歌詞と、楽曲に圧倒されファンになってしまいました。

1999年の解散から14年の時を経て復活したこのサイコビリーバンド。軍歌をアレンジして作られた愉快で楽しすぎる楽曲達と、歌詞や曲名の独自な世界観、サイコビリーなのにサイコビリーを感じさせないこの感じがクセになります。

収録アルバムは「THE OTHERS DEATH MARCH[CD] / デスマーチ艦隊」です。