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IN THE COURT OF THE CRIMSON KING – King Crimson
邦題は「クリムゾン・キングの宮殿 [ キング・クリムゾン ]」。1969年に発表された彼らのデビューアルバム「IN THE COURT OF THE CRIMSON KING」です。
Beatlesの名作「Abbey Road」をチャートから蹴落とし、以降のプログレッシブ・ロックの礎を築いた記念碑的作品であると言われています。すべてが名曲と評価される中で、特に冒頭1曲目の「21st Century Schizoid Man including Mirrors」は衝撃的です。
ピート・シンフィールドの難解な詩をグレッグ・レイクがシャウトし、イアン・マクドナルドのサックスが果敢にそして奔放に猛り、マイケル・ジャイルズのドラムが正確かつ大胆にリズムを刻みます。そしてデビューから50年近く経った今もバンドリーダーとしてプログレを追求し続けているロバート・フリップ御大のギターがすべてをまとめつくしています。この後にも数々の名曲を生み出した名手たちですが、この曲がプログレのすべてを物語っているようなそんなおすすめの1曲です。
PHOTOS OF GHOSTS – PREMIATA FORNERIA MARCONI
邦題は「幻の映像」1973年に発表されたイタリアのプログレッシブ・ロックバンドのファーストアルバム「PFM/フォトズ・オブ・ゴースツ(CD)」です。バンド名のPREMIATA FORNERIA MARCONI を略してPFMと呼んでいます。それまでプログレといえばイギリス一辺倒だったところにイタリアのバンドが届けてくれたのがこのアルバムでした。
おすすめはやはり1曲目の「River of Life~人生は川のようなもの~」です。叙情的なアコースティックギターが爪弾かれ、やがてフルートの音色が絡まり合っていく。メランコリックな展開が続く中、一転直下ヘビィメタルとも思えるバンドの演奏へチェンジ。そしてまた、叙情美の世界へ引き込まれていく。
最後は溜めに溜めた想いが、川の流れとともに海へと旅立っていくような、そんな感じです。
静と動の構成が見事なおすすめの1曲です。”
Moving Waves – Focus
Focusはオランダが誇るプログレッシブ・ロックバンドです。
彼らのセカンドアルバム「Focus (Rock) フォーカス / Moving Waves 輸入盤 【CD】」の中でも、特に印象的な曲が「Hocus Pocus(邦題:悪魔の呪文)」です。邦題のタイトルにもびっくりしますが、おそらくネーミングした方も一聴して、まさにこの通りのイメージだったのでしょう。
この曲で圧巻なのは、テイス・ヴァン・レールのヴォーカルです。まさに「悪魔の呪文」そのものです。ヤン・アッカーマンのパワフル超絶ギターリフのあとに、突然彼のヨーデルが始まります。
「レイヲロレイヲロレイヲロレイヲロロッパッパ??」と聞こえます。
そしてその後に「アーアーアーアーアーー」というスキャットともシャウトともつかない叫び声あり、口笛あり、フルートまで吹き出します。一度聞いたら忘れられないおすすめの曲です。ライブやPVの動画も必見。曲中の彼の表情(パフオーマンス)もおすすめです。
Meddle – Pink Floyd
「おせっかい」という邦題の「【輸入盤】Meddle [ Pink Floyd ]」
イギリスが誇るプログレッシブ・ロックバンドです。代表的なアルバムが多数あるなかで、1971年に発表したこのアルバムの「echoes」という曲がおすすめです。
静寂の中から、ソナー音がかすかに聞こえてきます。その招待をうけて、我々は彼らが紡ぎ出す神秘的な世界へどんどん引きずり込まれていきます。ギターやヴォーカルやドラムが織りなす音空間に魅了されてしまっていることも忘れ、いつのまにか、深海や草原、砂漠、広大な空、そして宇宙までをも旅しているような錯覚に陥ってしまいます。
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