こちらから年収を計算してみると、
(120.240 + 119.800) × 12
=2.880.480円
一見、収入としては十分な数字に見えますが仮に4公演すべて100人を集客するといってもそれなりの宣伝費もかかるでしょうし、サポートメンバーへの支払いもあります。加えて、集客数をキープし続けることは相当な努力と時間が必要です。
c「パトロン型」
パトロンとは、平たく言うと経済的な支援者のことを意味します。西洋と違って、日本ではなかなか表立ってパトロンという言葉をきくことはありませんが、実は有名なアーティストの中にも企業から経済的な支援を受けて活動を続けていることがあります。
しかし、他者からアーティストが支援を受けるという関係性にも多様なケースがあり、一概にビジネスを前提にしているとは言えません。この場合、生活的な支援もあれば、音楽的な支援が行われることも考えられます。音楽的な支援としては、ヤマハなどの楽器製作会社が企業広告の一環に、アーティストに楽器提供や貸し出したりする例があります。
上記の収入方法は、メジャーデビューした後のアーティストにも当てはまる場合がありますし、音楽以外の職業を本業として続けながら楽曲やグッズを販売することは、多くの有名人が実践している通りです。生活と音楽活動のバランスについては、インディーズとメジャー・デビューしたアーティスト両者共に悩んでいるのではないでしょうか。
目次
メジャーデビューすると何が変わるの?
さて、ざっとインディーズアーティストの活動方法をお伝えしましたが、いずれにしても音楽を続けていく上でメジャーデビューを大きな目標にしていることは皆同じ、といっても過言ではありません。そこで、メジャーデビューを果たすと何が変わるのか、上記の内容を踏まえてお話ししたいと思います。
インディーズとレコード会社には宣伝力に歴然の差がある。
メジャー・デビューの大きなメリットして、レコード会社の宣伝網を利用できる点をあげられます。今日、インターネットを活用した配信方法など、作品の発信は容易に行えますが、それを多くのリスナーへ届けるには幅広い宣伝が必要になり、その努力は基本的にメジャーであれ、インディーズであっても変わりません。しかし、レコード会社には宣伝部門があり、長い年月をかけて築いてきた宣伝網があります。放送局や広告代理店とタイアップを仕掛けて無数のヒット曲が生まれた事実をみても、その多くはメジャー・デビューを果たしたアーティストがほとんどです。
レコード会社には楽曲の管理やコンサート制作のノウハウがある。
アーティストが作曲した楽曲には著作権をはじめとする権利が発生します。その権利をきちんと守られることで、商品化されたり、カバー演奏されたり、二次使用されたりした際、作曲者や演奏者に対して各々に応じた金額が支払われます。そうした管理は、法律の知識を基に管理される必要があります。また、コンサート制作を進める上での技術や人脈は、インディーズとして活動しているとなかなか得難いでしょう。そうした様々な音楽シーンに対応できる専門家を多くかかえているのがレコード会社の強みでしょう。
昨今では、YouTubeをはじめとした以前はなかったプラットフォームによって、インディーズで活動するアーティストは自ら配信・宣伝ができるようになった反面、本業の音楽活動以外の時間と労力を費やすことがしばしば見られます。ミュージシャンとしての本分を見失わないためにも、インディーズアーティストがメジャーデビューする重要性は今も昔も変わりません。
メジャーデビューに関して「メジャーデビューとは その意味や最新バンドをまとめてみた」メジャーデビューするには何が必要かなど解説しています。
インディーズアーティストが音楽活動を続けるためには?
最後に、メジャーデビューを目指しつつインディーズアーティストが音楽活動を続けるためには何が必要なのでしょうか。もっとも大切なことは、アーティストの音楽活動を支えているのは、常にファンの存在ということです。ファンすなわちリスナーのみなさんがいなければ、メジャー・デビューはおろか、アーティスト活動は成立しません。ミュージシャンが素晴らしい作品をつくり、世に送り出すためには、彼らの音楽を愛してやまないリスナーのみなさんの存在が絶対条件だということを再確認してもらえれば幸いです。今後ともぜひ、好きなアーティストを応援してください!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
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