実力のあるミュージシャンが自らのバンド活動だけでなく、作曲やプロデュース業やスタジオ・ミュージシャンや講師などを兼業していることは「自立型」の特徴でもあります。
こうしたミュージシャンの収入例は・・・
1回のライブ(100人収容)収入例
① ライブチケット収入:2000円×100人=200.000円 ※チャージバック制:会場との売り上げ折半の場合、100,000円
② CDやグッズなどの物販収入:2000円×10人(物販購入者は観客数中平均10%と言われています)=20,000円 ※10%程度の販売手数料が会場に支払う場合は、19,800円
① + ②=119,800円
ライブ外での収入例
③ 音源配信販売収入:1曲単価250円×1000DL=250,000円
※配信サービスの手数料例:年間サービス利用料代5400円の場合、244,600円
④ 作品提供収入:1曲80,000円(~150,000円)×10曲(1アルバム)=800,000円
⑤ サイドミュージシャンとしての出演収入:1公演平均50,000円
③+④+⑤=1,054,600円
非常にアバウトではありますが、上記の中で何に注力したかによってアーティストの年収は大きく異なります。アーティストが「今年は○○の年にしたい」としばしば発言するように、年によって、ライブに力を入れる年やレコーディングの年、少し休憩したい等、様々な時期があります。
もちろん、上記例には様々なケースやほか支出など考えられますが、各数字は大体の平均をあげています。事務所に所属している場合は、これらに加えて事務所取り分(平均は全体収益の10%~30%)を想定する必要があります。
b.「副業型」
おそらく、インディーズの中でもっとも多いのが、音楽以外で生計を立てている方法でしょう。実際には、a「自立型」として音楽で主に稼いでいる場合でも、音楽以外での仕事を行っていることは多くあります。上記収入例をみても、ライブ収入を頼りに安定した生計を立てるには、それなりの公演数をこなす必要がありますし、編成がバンドとなると分配することになるので手元に入る金額は、ソロに比べると当然減ります。時間の融通がききやすいアルバイトを副業にして、三大都市圏(首都圏・東海・関西)平均時給1,002円を基に考えると、収入例は・・・
⑥ アルバイト収入:1,002円×8時間×15日=120,240円
⑦ ライブ収入:119,800円(上記①+②を参照)×4公演=479,200円
⑥+⑦=599,400円
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