一番新しいアルバム「Home Electronics [ PELICAN FANCLUB ]」では彼ら自身の方向性もしっかりと固まっており、全員が同じものを見つめていることがしっかりとわかる統一感ある作品として仕上がっていました。だからこそJロックサウンドをベースに取り入れた豊かなアプローチの手法たちが華やかに輝いています。
しかし、型にはまるだけじゃない雰囲気が常に漂うペリカン。そんな彼らが次に進む先とは。このバンド、もっともっと化けますよ。
目次
3位
Klan Aileen
クラン・アイリーンは世界的な活躍が期待される超絶新人バンド。
バンドといっても現在はRyo Matsuyama (Vo. Gt.)とTakahiro Takeyama (Dr.)の2人で構成されています。
2人組が出来る範囲って限られているイメージをお持ちの方が多いと思いますが、彼らはすごい。想像をはるかに超えているんです。
まずはこちらを。
2人編成初となるフルアルバム「Klan Aileen [ Klan Aileen ]」より”Happy Memories”です。
もう一度言います。このバンド、2人組です。
この暴力的サウンド、厚み、重さ。すべてこの2人が出しています。
音源だといくつも重ねることができるのでそれ頼りに思われることが多いのですが、これを平然とライブでもやってのけてしまうのです。
デビュー時は数本しかライブを行わず、人目に触れる機会が少なかったのですがその限られたオーディエンスたちに衝撃と感動を与えたことにより人気が拡大しました。
現在は海外アーティストのゲストアクトをメインとしてロック界でも有名なSONIC YOUTHのフロントマン・サーストンムーアなど世界的なアーティストと共演。
そういった機会をしっかりとモノにして、ファンを増やし続けています。
ドライなボーカルは歪みの上を彷徨うように浮かび、荒廃的な世界を作ります。
ギターとドラムのボリュームとスケールの大きさは驚異的。
破壊衝動を感じるほどパワフルなドラミングとベース音を組み込みながら乾いたノイズを肥大させていくギターサウンドが何とも男らしくて勇ましい。
マシンガンに打たれるような衝撃と爆音の嵐、ぜひ体感してみてください。
2位
PAELLAS
下着メーカーPEACH JOHNのCMに起用された”distance”が大注目を浴びた5人組、パエリアズ。
日本のバンドだとは到底思えないほどの、洋楽ロックに主軸を置いたサウンドやボーカルのメロディラインに度肝を抜かれました。
バンドの結成自体は2010年より少し前なのですが、本格的活動を開始しているのは2014年以降。現在スペースシャワーミュージックとマネジメント契約し、各方面へのアプローチを拡大している最中です。
最近では、各音楽チャンネル・ラジオでピックアップアーティストに選ばれるなど、メディア露出も増えてきていますが、まだ聴いたことがない人が多いのではないでしょうか。
CMに起用された”distance”を始め、昔の彼らは加山雄三でお馴染みサーフロックというノスタルジー漂うロックテイストが主流でした。
そこからハウスロックやR&Bといった要素を加えていったことでよりムーディーな艶やかな音楽へと変貌していきます。
9月に発売された最新アルバム「D.R.E.A.M. [ PAELLAS ]」では同じリズムやビートを刻むことで陶酔感を与えるハウスミュージックを全面的に取り入れたオシャレなサウンドが揃えられています。そこに合わさるボーカルであるMATTONのセクシーボイスはとても甘くて脳にじんわりと響いていきます。
特に、Suchmosをはじめとした近年流行でもある煌びやかでオシャレなバンドサウンドが好きな人に一番おすすめしたいバンドです。
また、彼らの色気漂うライブでのステージングも評判高く、その儚さにライブハウスがまるで異空間になるという話も。彼らのライブにも要注目です。
1位
Tempalay
1位はこのバンドしかないと思いました。
そんな自信しかない選択です。
小原 綾斗(Vo. Gt.)、竹内 祐也(Ba.)、藤本 夏樹(Dr.)による3ピースロックバンド・テンパレイはPAELLAS同様メディアでのピックアップアーティストとして選ばれることが増えてきました。
結成から1年目にして夏フェスの大御所FUJI ROCK FESTIVALの「ROOKIE A GO-GO」に出演。とんでもないルーキーが現れたと一躍話題に。
そして今年も同フェスに出演しましたが、出演間近に小原が骨折するというハプニングに見舞われるも「小原がフジロックにワクワクしすぎたあまり盛大に転倒し、指をかなりの勢いで骨折する事態になってしまいました」とユーモアある公式アナウンスをしたり、本番当日では小原はボーカルに徹し、ゲストとしてドミコ、DENIMS、MONO NO AWARE、DALLJUB STEP CLUBからメンバーを招集するなど奇想天外かつ面白い展開へと運んだことも話題となりました。
おもしろ3人組かと思いきや、それだけじゃない。
ファッション界隈でも彼らは注目を浴びており、ストリートスナップも全員で掲載される一面も。
そして大手ファッションブランドGAPとのコラボレーションも実現しました。
Tempalay 「革命前夜」
この曲、はっきり言って最高です。
Tempalay独特の脱力系ボーカルとオシャレになりすぎない崩したメロディを挟むところ、そして楽しんでいる姿がそのまま詰まったような音遊びが全開に表れています。
この曲もそうです。洒落たシティポップで始まるのに、思わぬところでおどけたような転調がやってきます。ボーカルラインの裏で様々な音がいたずらするように遊び回っています。
こんなに遊びに遊んだ音楽、なかなか出会えませんし、世の中に輩出されないでしょう。
しかし、それこそがTempalayの個性であり、彼らのウリなのです。
誰にもマネできない独自性を確立させた新譜「フロム・ジャパン2 [ テンパレイ ]」、変調メロディがたくさん散りばめられていますが、メインのメロディラインはどうも身体に馴染んで離れません。
これが中毒性というやつかと感じるほどに身体が揺れてしまいます。
そうして知らぬ間にTempalayに骨抜きにされていく感じ、悪くない。
気取るバンドシーンから逸脱したワクワクバンドに翻弄されてみませんか?
まとめ
これは面白い!と思ってもらえるであろう音楽を集めてみましたが、いかがでしたでしょうか。マイナーどころを中心に紹介してみましたが、あなたにとって新しい邦楽ロックに出会えましたか?
常に邦楽ロックも進化しています。そして、IndiesMateでは常に新しい音楽にフィーチャーしています。
このランキング含め、まだ知られていない素敵な音楽へ出会うきっかけとなれますように。
ぜひ今後もチェックしてみてくださいね。
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