京都府出身の有名なバンドやインディーズバンドとは。人気のライブハウス、フェスを紹介します。

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今回は京都にゆかりのあるインディーズバンドやロックバンドを紹介していきます。また、このようなアーティストが活躍しているフェスやライブハウスも一挙公開します。

音楽が好きな方はもちろん、バンドやアーティストとして人気になっていきたい方はぜひご覧ください!

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目次

京都府で有名なバンド、インディーズバンド

ヤバいTシャツ屋さん

ヤバいTシャツ屋さんは3ピースメロコアバンド。メンバーが大阪芸術大学在学中に結成されましたが、フロントマンのボーカルギター「こやま」は京都府宇治市出身です。通称やばT。
ヤバTシャツ屋さん(以下ヤバT)のメンバーが大阪芸術大学卒業ということもあり大阪の印象が強いですが、こやまは実はバリバリの京都人です。ヤバTがリリースする楽曲はユーモラスな内容が多く、それは曲名にも現れているため、おふざけバンドと敬遠している人も多いかと思います。例えば、ウェイウェイ大学生、ハッピーウェディング前ソングが挙げられます。彼らのライブのノリもおふざけかと思いきや、アツいロック魂を語ったり、今後の展望やバンドのあり方を語ることもあり、真面目な側面もあることが伺えます。
何より、演奏力は一聴の価値があります。結成2年、それも活動していなかった期間も合わせるとほぼ時間がない中で出演した「出れんの!?サマソニ!?」を勝ち抜きSOMMER SONIC2014へ出演。どんなにライブが楽しくても演奏力がなくて実現し得ない実績でしょう。彼らの編成はギターボーカル、ベースボーカル、ドラムスのスリーピース。ツインボーカルではありますが、最もオーソドックスな編成です。そんな彼らからはスリーピースバンドならではのシンプルな楽器のバランスと若さからくる力強さを感じます。ヤバTの楽曲はすべてキャッチーで、曲のビートと歌詞の語呂が最高に心地よいです。シンプルだからこそメロディーとメロディーに乗ってくる賑やかな歌詞を存分に楽しむことできます。
1番のオススメアルバムは「Tank-top Festival in JAPAN [ ヤバイTシャツ屋さん ]」で、その中でも「かわE」はキャッチーさではナンバーワンです。歌詞の中で「かわE超えてかわFやんけ」というフレーズがありますが、このゆるい歌詞には現代の若者にウケる理由も理解できる気がします。
MVもフラッシュモブを使った作品になっており、見ているだけで楽しめます。同じ宇治市出身のアーティストに岡崎体育がいますが、彼もおふざけとクリエイティブを兼ね揃えており、同じにおいを感じますね。
最後に、ヤバTの魅力を1番感じられるのはやはりライブでしょう。音の迫力、観客とのコールアンドレスポンス、一体感は圧巻。もしヤバTの曲を知らなくても必ず楽しむことができるでしょう。ぜひ、彼らの曲を間近で聞いて元気をもらってみてください。

くるり

今回口コミを参考している中で最も票数が多かったのがくるり。この票数からみても京都府出身のアーティストとしてまず思い浮かぶのは「くるり」なのでしょう。今回はそんなくるりの口コミをいくつかピックアップしてみました。

くるりは京都府出身の3名によって結成されたロックバンド。オリジナルメンバーが立命館大学在学中に結成されました。
京都出身のバンドとして、くるりを外すわけにはいきません。
デビュー当時は、冴えない見た目の男子3人組ですが、このバンドが日本のロック界に与えた影響は計り知れません。くるりがデビューした1998年頃、ロックは不良やワイルドな人、派手に着飾った人がやるものというイメージが一般的でした。その為、眼鏡をかけたどう見てもイケてない風体のくるりがカッコいいロックを演奏する様子は、非常にインパクトがありました。その後、NUMBER GIRLやAGIAN KUNG-FU GENERATION、BLUE ENCOUNTなど、眼鏡男がフロントマンのロックバンドが多数登場し、眼鏡とロックの組み合わせはポピュラーなものとなります。その「眼鏡ロック」の走りがくるりだったと言っても過言ではありません。
くるりの魅力は、その変幻自在な音楽性にもあります。中心人物の岸田繁と佐藤征史は熱心な洋楽オタクとしても知られ、くるりのサウンドはJ-POPやJ-ROCKよりも海外のオルタナティブロックをイメージさせます。また、一定の音楽性に留まる事をせず、フォークから電子音楽、ダンスミュージックからオーケストラまで、アルバム毎に音楽性を変えています。その飽くなき探究心の故か、岸田と佐藤以外のメンバーはなかなか固定せず、何度もメンバーチェンジが繰り返されています。
また、くるりの京都への愛も強く、それは2007年から行われている音楽イベント「京都音楽博覧会」に現れています。今や大物アーティストとなったくるりが京都にこだわって旬なアーティストを招いて行う「京都音楽博覧会」は、くるりから京都への感謝の現れかもしれません。
そんな話題に尽きないくるりですので、アルバム1枚ではくるりを知ることはできません。1番のおススメは2016年に発売されたベストアルバム「くるりの20回転 [ くるり ]」を聞き、そこから自分がピンときた曲が収録されているアルバムに手を伸ばしていく、というのが良いと思います。

京都出身のバンド、くるりのアルバムの中でも、特におすすめしたいのが、「TEAM ROCK [ くるり ]」です。
8ビートに打ち込みを加えた「ワンダーフォーゲル」、軽快なピアノとバンジョーが印象的な「リバー」など、名曲揃いのアルバムですが、アルバム終盤に収録されている「ばらの花」は、特に名曲といわれています。
メンバーが自身が「気に入っている」と公言しているのはもちろん、矢野顕子、奥田民生、ねごとなど、多くのアーティストにカバーされていることからも、その人気がうかがえます。美しく、それでも時に人を傷つけてしまう心を「ばら」に例えた「ばらの花」。きれいな部分もとげのある部分も、幸せなこともうまくいかないことも、まるごと受け入れてくれるような優しさに満ちた楽曲です。冬の海で撮影された、シンプルながら美しいミュージックビデオも必見です。
ヴォーカルの岸田繁を中心に、メンバー構成が頻繁に入れ替わるくるりですが、「ばらの花」のもつ、不安と悲しみの中にもどこか温かみのある不思議な感覚は変わりません。
味わうほどに深みのあるくるりの世界観は、サカナクションやフジファブリックなど、少しひねりの効いたオルタナティヴ・ロックが好きな方におすすめです。

くるりはアルバムごとに音楽性が大きく変化するので、おすすめのアルバムを1枚だけ選ぶのはとても難しいですが、あえて選ぶとすると「TEAM ROCK [ くるり ]」です。これは2001年の作品で、ロック色の強かったメジャーデビュー後の過去2作品と比べて、YMOを思わせるテクノ・打ち込み色が強くなっているという特徴があります。たとえば、シングルにもなっている「ワンダーフォーゲル」でもリズムは8ビートなのですが、背後に打ち込みのピコピコ音が鳴っており、中毒性のある独特の魅力につながっています。ほかにも「C’mon C’mon」「永遠」などがこのアルバムの中の打ち込み系の曲で、少し難解な雰囲気もありますが、慣れればリズムを楽しんで聴くことができます。
一方で、テクノを思わせる上記の曲と良い意味で対比となっているのが、「カレーの歌」「ばらの花」など、メロディーが綺麗な曲たちです。特に「ばらの花」はピアノを中心としたシンプルで美しい名曲で、全体としてはカオス度が高いこのアルバムの中だからこそそのシンプルさと美しさが際立っていると言えます。「TEAM ROCK」は、くるりがロックバンドという枠を超えようとした意欲作でしょう。非常におすすめです。

京都出身で好きなバンドは多く、どのバンドを選ぼうか迷いましたが1番愛されているバンドといえばくるりではないかと思います。彼らの魅力は、メロディーが綺麗な曲が多いというところでしょう。ロックバンドと聞くと、観客がノリノリになるような騒がしい音楽のイメージがあります。しかし、くるりは全体的に落ち着いた曲調のロックが多いことが特徴です。サウンドの内容としてもギターロックにこだわらず、昔から電子音を取り入れたり革新的な音楽を追求しています。時にはオーケストラを含めた楽曲を作成したり、常に新しい試みをしながらチャレンジしているところも非常に共感ができます。このあたりが京都の風土にもマッチしているのでしょう。彼らのライブは哀愁漂う独特の雰囲気を感じることができます。切ない内容の歌詞だったり、曲調がそうさせているのでしょう。
そんなくるりのおすすめしたいアルバムは「TEAM ROCK [ くるり ]」です。ワンダーフォーゲルやばらの花といった名曲が収録されています。上記の通り、音楽スタイルの枠に捉われないくるりらしく、ドラムが打ち込みであったり、電子音を取り入れた楽曲、ラップを取り入れた曲やダンスミュージックの要素を感じる曲まで様々です。今では当たり前ですが、2001年リリース当初、この時代にロックバンドがこのようなアルバムを作ったことは非常に珍しいです。
同時期に活躍していたSUPERCARもくるり好きであればおすすめできます。彼らもギターロックをしていた時期もありましたが、電子音を取り入れ音楽性を変化していました。くるりとの大きな違いは男女ツインボーカルである点でしょうか。どちらのバンドも独特の雰囲気があるバンドなので、J-Rockを好んで聞く方は要チェックです。

 

homecomings

ホームカミングスは京都府在住の4ピースロックバンド。ボーカル、ベース、ドラムスの3名が女性のバンドです。
ボーカルである畳野彩加の素朴な歌声とギターの音色の美しさが印象的なバンド、homecomings。聞いていて耳からすっと入ってくる楽曲が多く、心地よい気分になれるバンドです。
日常の中にBGMとして溶け込んでいるような楽曲は、同じ京都出身のバンド「くるり」を想起させる一面があり、シンプルながら洗練された編成とギターの音色は「スピッツ」を感じることができます。
英語詞の楽曲も多くリリースしているバンドですが、ボーカルの畳野が歌う英語の歌詞は独特の趣があり、それがバンドの味となって他のバンドとは異なる大きな魅力となっています。
おすすめしたいアルバムは「WHALE LIVING [ Homecomings ]」。このアルバムではこれまで歌ってきた英語詞の曲をほとんど排して、多くの楽曲を日本語で歌っています。
しかし、日本語詞になっても畳野のボーカルと音楽性は変わらずむしろより洗練された印象があります。何の違和感もなく自然と耳に入ってくるような瑞々しさがアルバム全体の空気感として漂っています。アルバムを通して1つのストーリーのように音楽を楽しむことができ、名作映画のように何度聞いても同じように良いと思えるような、いつまでも聞いていたいアルバムです。

BALZAC

バルザックは1992年より活動している4ピースロックバンド。現在は大阪で活動していますが、もともとは京都で結成されたバンドです。
結成から20年以上たっているインディーズバンド、BALZAC。The Misfitsという世界的なアメリカの有名ハードコアパンクバンドのコピーバンドから始まり、ホラー要素を取り入れた他にはあまりみられない、かなりインパクトのあるバンドです。
現在では海外ツアーも敢行しているBALZAC、ライブもかなり凝った演出があります。開演前にはステージに幕が掛かっており、昔のホラー洋画が上映されています。演奏が始まるとともに幕が降り、演奏が始まる演出は最初見たときは度肝を抜かされました。全く知らない人からは見た目などから敬遠されがちですが、ホラー要素を取り入れたダークな楽曲、比較的アップテンポで明るい楽曲も数多くリリースしています。見た目の印象と異なる聴きやすい曲も多いのが彼らの特徴です。
またグッズにも力を入れており、Tシャツ、パーカー、ステッカー、フィギュア等、この他にも数多くのグッズを販売してます。ライブ来場者全員に無料のグッズや未発表曲CDのプレゼント、ライブ終了後の打ち上げにファンも参加できる企画など、非常にファン思いのバンドです。
おすすめしたいアルバムは「BALZAC/全能ナル無数ノ眼ハ死ヲ指サス 【CD】」というアルバム。1曲目から終曲まで曲調や曲順が素晴らしく、1つの物語を聞いているようなアルバム、もちろん彼らの音楽スタイルも存分に楽しむことができるでしょう。

融解建築

融解建築は現在も京都を中心に活動している5ピースロックバンドです。
オーソドックスなロックバンドにおける構成ともいえるギター、ベース、ドラムにキーボード、フルートが加わり、変拍子を交えたプログレッシブなサウンドが特徴です。まさに独特の世界観を持っています。自身の音楽を「多次元ロック」と自称している通り、ロックだけではなくジャズ、クラシックのような別次元の要素を垣間見ることができます。プログレッシブな音楽は大衆から敬遠されがちですが、どの作品もなぜか非常に聴きやすく仕上がっています。
ライブパフォーマンスではその卓越した演奏技術をベースに、音源で繰り広げられる世界観が忠実に再現されます。また、最近ではアンプラグドの体系で「融解建築(木造)」と名乗ってライブ活動を行うこともあります。
京都を中心に10年以上活動している中で、5枚のアルバムをリリースしていますが、その中でおすすめしたいのは2017年に発表された「星芒」。アルバムを通して成熟した音を奏でていますが、このアルバムの最後の曲である「Death and the Sun」はインスト好きな方だけではなく、普段ロックを聴く方にも自信をもっておすすめできる楽曲となっています。参加しているすべての楽器がその個性を発揮しており、素晴らしいアンサンブルを奏でているこの楽曲。このアンサンブルを是非ライブで楽しんでいただきたいです。

umbrella

アンブレラは4ピースのヴィジュアル系ロックバンド。現在は大阪を中心に活動していますが、ボーカルの唯は京都出身です。
京都出身のヴィジュアル系ロックバンドと言えばDIR EN GREYが有名ですが、インディーズバンドではumbrellaがおすすめです。
umbrellaは男性四人組のヴィジュアル系寄りのロックバンドで、疾走感のある爽やかなメロディーが特徴です。メジャーデビューは遠いかもしれませんが、曲はストレートで非常にかっこいいです。弦楽器の重低音がヘビーなためか、海外でも高い評価を得ています。
彼らの楽曲でおすすめしたいのは「モノクローム」という曲。ギターバッキングから始まるイントロが非常に心地よく、どのような曲が始まるのかワクワクする一曲です。キャッチーかつテンポの早い曲です。
結成当初は非常にハングリー精神もあり、それが良い意味で荒削りなサウンドとして楽曲に反映されていました。現在は雰囲気、サウンド共に落ち着き、特にライブでの演奏技術も必見です。関西中心で活動をしていますが、地方や東京での遠征ライブも敢行しているので、是非ライブに足を運んでみて下さい。

京都府でおすすめしたいフェス、ライブハウス

梅小路フェス

梅小路フェスは毎年3月末に京都市下京区の梅小路公園で開催されているフェス。2020年で6回目。

梅小路フェスは単に音楽聞いて盛り上がるだけではつまらない、王道ロックフェスに飽きてしまった方におすすめしたいイベントです。Do You KYOTO?が副題となっていますが、これは京都議定書の「環境に優しいことをしよう」というメッセージを広げる場でもあり、そのような意味でも、会場で観客が心を1つにできる工夫がなされているフェスとなっています。

上記の通り、会場は梅小路公園、京都の中心になるので、京都市やその近辺の団体がたくさん参加しています。サンプラザ中野くんやパッパラー河合という大物ゲストが来られることもありますが、作家のトークショー、または地元アーティストのパフォーマンスなど、幅広い分野でステージを楽しむことができます。客席からステージが近いことも特徴、他のフェスのように眺めるというより一緒に体感するとったイメージに近いです。
ステージ以外にもワークショップにフリーマーケットが盛りだくさん。とても可愛らしい雑貨や子供服、新鮮なフルーツに肌に優しいソープなど、こちらも老若男女問わず立ち寄れる店ばかりです。毎年のように出店している店もあれば、たまにしか現れないような店もあるので、事前にチェックしてから行くことをおすすめします。事前準備することで観覧したいステージと合わせて効率よく回ることが可能です。音楽はもちろん、食事もショッピングも一緒に贅沢な時間を過ごせるのがこのフェスの魅力です。

ナノボロフェスタ

ナノボロフェスタは毎年8月末に京都市内で開催される小型のサーキットフェス。10月に開催されるボロフェスタの姉妹的存在。関西中心のインディーズバンドが多く出演することが特徴です。
ナノボロフェスタの魅力は小型のサーキット型のフェス(複数のライブハウスが共同開催するフェス)にも関わらず、出演するアーティストが豪華な点です。ボロフェスタも含め、インディーズバンドが多く出演するのがこのフェスの特徴ですが、インディーズバンドの中でも売れっ子が出演します。まさに、ネクストブレイクを先取りできるフェスなので、メジャーバンドばかりに飽きてしまった方、もっと好きな
ジャンルを深掘りしてみたい方におすすめしたいフェスです。
各会場はどこも比較的小規模、その割に人気バンドが出演するため、他のフェスにはない独特な熱狂ぷりになっています。この独特な雰囲気が固定のファンを作っているのでしょう。
前回に当たる2019年では、シンガロパレードや愛はズボーン、さとうもかなど豪華なアーティストが共演しており、2018年に比べ盛況していたように思えます。ナノボロフェスタは毎年2日間、土日に開催されていますので、この異様な雰囲気を感じたい方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
会場は屋内ですが8月末開催のため、熱中症には気をつけながら楽しんでください。

京都大作戦

京都大作戦は7月に宇治市の立山城総合運動公園で開催される野外ロックフェス。企画者は京都出身のロックバンド、10-FEET。
京都で流行りの邦ロックを楽しみたいなら間違いなくオススメしたいフェス、京都大作戦。最近であればWANIMAや04 Limited Sazabys、10-FEETなど有名なバンドばかり出演するフェスです。
国内最大級のロッキンジャパンに比べて特に若い世代に人気のバンドが多く出演します。魅力としては何といっても有名バンド同士のコラボです。WANIMAと10-FEETもコラボしており、WANIMAが10-FEETの楽曲をカバーした時はどちらのファンもコールアンドレスポンスに全力で答えていて感動ものでした。運動公園という開けた会場で開催されるので、景色も抜群。夕方のライブは天気が良ければ夕日と照明が雰囲気を盛り上げてくれるので、より感動が増します。
また、知らなかったバンドを発掘できるのもフェスならではの魅力です。特に京都大作戦は静かなロックというよりは熱いロックバンドが多く出演するので、この系統が好きな方には自信を持っておすすめできます。
また、京都ということで和も感じられる工夫もされています。一般的なフェスのステージは鉄パイプが剥き出しになっている無骨なものが多いですが、京都大作戦は舞台の幕など、装飾が全て和風テイストに仕上がっており、京都感を感じることができます。地方の方は観光の1つとしてスケジュールしてもよいかもしれません。もちろん会場周辺にも京都らしい店がたくさんあるので、フェス終わりに宇治抹茶かき氷、なんて贅沢もできます。
年々、出演者のクオリティ、運営のクオリティが増している京都大作戦、今後に一層期待が持てるでしょう。

主催者は10-FEET、パンクロックやミクスチャーロックなど、主にロックジャンルのアーティストが多数出演しますが、湘南乃風やBEGINといった上記ジャンル以外の有名アーティストも出演しています。このフェスの魅力は、とにかく客層がアットホームな点でしょう。他のフェスよりも仲間意識が強く、見ず知らずの人たちがみんな友達かのようにフェスを楽しめます。観客のマナーは非常に良いです。初めてフェスに行く方には京都大作戦をおすすめしたいです。
また「来年もあの丘で会いましょう」と観客みんなで口にしてしまうくらい、このフェスに対する思いが強い来場者が多く、主催者である10-FEETへの寄せ書きをその場で呼びかけたり、京都大作戦でしか見られない光景があります。
このアットホーム感は出演アーティストにも浸透しており、様々なバンドがコラボしたり、ちょっとした茶番があったり、アーティストの普段見れない顔を見ることができます。邦楽ロックを好む方におすすめしたいですが、そうでない方が友達に連れてこられて好きになってしまう、そんな雰囲気が醸成されています。
2019年は京都の銘菓など、地元のお土産コーナーも設置されており、主催者の10-FEETの京都を大事にしたいという想いも、伝わってくるようです。
1人での参戦、いわゆるボッチ参戦でも、勇気を出して行けば最高のアーティストと最高の観客が出迎えてくれるフェスです。

メインステージの源氏ノ舞台ではアーティスト同士のコラボや様々な奇跡が毎年のように起こっており、サブステージの牛若ノ舞台では若手バンドが源氏ノ舞台を目指して夢を語るというフェスになっています。何年も牛若ノ舞台でライブをしていたバンドが、源氏ノ舞台に出演できたときは観客でさえ鳥肌が立つほど感動します。また、ライブではアーティスト同士のコラボも多く、アーティスト同士の仲の良さにホッコリします。
アーティストのジャンル的に激しいフェスではありますが、他のフェスに比べ観客は非常に常識人の方が多く、毎年ゴミが散らからないフェスとしても有名です。10-feetは条例やルールを守りながら、その中で観客を本気で楽しませてくれようとしており、それが観客にも伝わり最後には泣きながら帰る人も多いです。
出演しているバンドのジャンルが似ているため、10-feetが好きな方は絶対に楽しめるとフェスが京都大作戦です。

KYOTO MUSE

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京都ミューズは四条のど真ん中に位置するライブハウス。1990年に開店し2020年で30周年を迎える老舗ライブハウス。キャパは約350名。
メジャーバンドからインディーズ、コピーバンドまで、数多くのアーティストがライブをしているKYOTO MUSE。バンド激戦区である京都でも最も人気の高いライブハウスではないでしょうか。過去にはWANIMAや04 Limited Sazabysなど現在大人気のバンドがツアー会場にしたことでも有名です。
ジャンルとしてはパンクロックなどゴリゴリのラウドロックサウンドを演奏するバンドが多く出演する印象。大きい会場で、かつ大音量のため会場が大きく揺れます。ロックバンド好きにとっては熱狂ぷりが増して最高でしょう。また、インディーズバンドの方で有名になりたいバンドにも自信を持っておすすめできます。売れなかったバンドがここで繰り返しライブをして有名になったこともあるため、自信がある方には演奏する価値が必ずあります。また、インディーズバンドの中でもバンドレベルの高い方々が集まっているので、自分たちの楽曲作成に活かせること間違いなしです。
会場周辺の四条は京都の中でも雰囲気の良い街として有名で、オシャレなカフェもたくさん立ち並んでいます。ライブ前の待ち時間、ライブ後の一息に素敵な時間を過ごすこともできますので、そのような意味でも立地は完璧と言えるでしょう。
音響効果も非常によく、スピーカーから流れてくる音と戯れることができます。MUSEは老舗のライブハウスのため、有名なプレイヤーが訪れることが多く、演者と一気に距離が近くなるとなることができます。顔ももしかしたら覚えてくれるかもしれません。そんな錯覚に陥るほどとの距離も近いライブハウスなのでコンサートに比べて出演者としても演者の顔をハッキリ認識できるのです。
ライブハウスならではの魅力を十二分に堪能できることがKYOTO MUSEの魅力です。

Coffee House 拾得

じっとくは1973年に開店した京都市上京区にあるライブハウス。キャパは50名ほど。
酒蔵を改装し、食事と音楽を楽しめる喫茶店として1973年に開店。真相は定かではありませんが、日本初の元祖ライブハウスとも言われているお店です。店内は石畳、ビール樽で出来た椅子など、酒蔵の面影が残っています。座敷席、テーブル席があり、着座にてライブが楽しめる落ち着いた雰囲気のライブハウスですが、ロック、ロカビリー、パンクなど様々なジャンルのバンドが出演しています。
また、閑静な住宅街に位置しているので音止めが21時と決まっています。なので、終電などが気になってライブに集中できないということがないのもおすすめしたいポイントのひとつです。
開演前、終演後の腹ごしらえや打ち上げがてら、こちらの名物メニューであるつけものピラフも是非味わっていただきたいです。玄米を使用したヘルシーであっさりとした味のピラフですが、ボリュームがしっかりあるので友人とシェアすることをおすすめします。
音止めは21時ですが、店自体は0時までノーチャージで飲食店として営業しているので気兼ねなくライブの余韻に浸りながら食事やお酒を楽しむことができます。
出演者は多岐にわたりますが、近年では騒音寺、THE NEATBEATS、THE ALLIGATOR BLUES、おとぼけビ~バ~などインディーズロックバンドが多い印象。ただし、老舗ライブハウスのため過去には現在の有名アーティストも出演しており、その1人が山下達郎です。山下達郎は昔から音響にはこだわりがあり、自ら選定したライブハウスでしか演奏をしませんが、2019年にこちらでライブを実施しています。老舗ならではの音のクオリティも一見です。
毎晩のようにジャンルを問わず生演奏が行われているので、ふらりと訪れても楽しい時間を過ごすことができるライブハウスと断言できます。

UrBANGUILD

アバンギルドは阪急河原町駅から徒歩10分ほど、木屋町に位置するライブハウス。キャパは120名ほど。
次のおすすめはUrBANGUILDというライブハウス。店内の雰囲気も非常にお洒落で、芸術的な場所です。京都のインディーズミュージシャンから、映像作家によるパフォーマンス、劇団やトークイベントなど、ポップなイベントから前衛的なイベントまで行われています。もちろん、知名度のあるアーティストも数多く出演しています。
また、店のスタッフが海外アーティストとの繋がりもあり、外国人アーティストによるパフォーマンスも行われることがあるため、日本ではなかなか出会うことが難しいアーティストにも、ここでは比較的容易に出会うことができます。海外ミュージシャンがジャパンツアーをする時、京都編はこの会場を使うことが多いです。ライブハウスの地名度とは裏腹に、最も多様なイベントを楽しむことができるかもしれません。観客も観光に来た海外の方が多く立ち寄ります。多国籍な雰囲気を味わうことができますし、日本人とは異なるライブのノリを見ることができ、非常に新鮮です。
ライブ以外のUrBANGUILDの魅力はご飯でしょう。カフェでも利用できるほどご飯が美味しく、かつ
定番メニューから日替わりメニューまで用意されており、ライブハウスとは思えないほどメニュー数が豊富です。また、ライブハウスで意外と重要なのがトイレ。ライブハウスやフェス会場ではトイレが少なく、狭く、汚いところが多い印象ですが、UrBANGUILDのトイレは規模と比較して数も多く綺麗です。ライブを見る際のストレスが全くないことがUrBANGUILDの魅力です。
夕食を食べに行くついでに、何か面白いアートに出会える、UrBANGUILDに1度訪れて見てください。

磔磔

たくたくは1974年開店、京都市下京区に位置するライブハウス。こちらも四条烏丸から近く、非常に立地の良いライブハウスです。キャパは350名ほど。
四条中心地から徒歩10分ほどの磔磔、MUSEやUrBANGUILDと異なり、近くに貸し駐車場が多いため、電車・バスだけでなく、車でのアクセスにも優れています。
出演するアーティストはオールジャンル。会場の外にたくさんのポスターが貼られていますが、毎日全く異なるアーティストが演奏しています。ただし、どのジャンルのアーティストでも音は非常によく届きます。理由の要因かはわかりませんが、磔磔の特徴は木造である点。元々は音楽喫茶として1974年に開業したため、室内はレトロで雰囲気の良い作りになっています。
客席後方から階段でつながるロフト部分に楽屋があり、メンバーはその楽屋から階段を駆け下りて、開演を待つ客の間をすりぬけてステージにあがっていく。当然、客席は大いに盛り上がリます。アーティストと観客の垣根があまりなく、0距離でライブを楽しむことができるでしょう。
古い木造作りのライブハウスがいかにも京都らしく、木造の音の響きはまるで古めかしいウイスキーの酒樽の中に迷いこんだかのようで、あたたかみのある音を伝えてくれます。ヴォーカルの美しい声はステージ後方までしっかり届けられており、ギターの音は酒樽の中の大海を泳ぐように心地良い時間です。

まとめ

いかがだったでしょうか。

京都は老舗のライブハウスが多いため、若手アーティストが育ちやすく、かつ有名アーティストが凱旋する場所でもあり、非常に興味深い文化が醸成されている街です。

ぜひこれをきっかけに調査してみてはいかがでしょうか。

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