インディーズバンドランキング2018 2018年のインディーシーンを大きく羽ばたく次世代アーティストを紹介

 

7位

VANILLA.6

大阪発、ニューポップバンドプロジェクト、バニラシックスはook-boy(Vo. Gt.)、ANNA(Vo. Key.)、KOHEY(Ba.)、TK(Dr.)の4人で活動しています。

このバンド、なかなかアツいです。

アーティスト写真やMVを表面的に見ると、イケイケな雰囲気を先に感じ取ってしまうのが正直なところなのですが、彼らの音楽を聴くと一気にイメージが変わります。

1980年代あたりの洋楽と邦楽が見事ミックスされたような展開に近代的な煌びやかな音色を乗せてまさにニューポップを突き進むバンドです。
ポップを基盤に置きながらも、テクノロックやニューウェーブの要素も感じられ非常に前衛的な存在になりつつある彼ら。

大阪のバンドですが現在は東京でのライブも多く、活動のフィールドを拡大しています。

そして音源、ライブ含めてスケールが大きい演出とそれに負けないエネルギッシュなスピリットが込められた演奏は今のインディーシーンをヒートアップさせていってくれるはずです。

 

現在iTunesでダウンロード限定販売をしているEP「Vnlgrl」はレトロさと今風の光るようなサウンドが並んでおり、VANILLA.6の音楽とはこれだ!というように統一感を持って揃えられています。

そして、このバンドのキーパートはANNNAのキーボード。彼女のキーボードサウンドが昔の今の音色を行き来し、共存させているからこそニューポップというジャンルを確立できているのだと感じます。

音楽と共に、彼らのクールでモードなファッションも注目を浴びています。多方面での活躍が期待できるバンド。それがVANILLA.6です。

 

6位

Homecomings

今関西発の音楽が全国的に注目を浴びることが多くなってきています。
次に選ぶアーティストも、またしても関西のバンド、ホームカミングス。

畳野彩加(Vo. Gt.)、福富優樹(Gt.)、福田穂那美(Ba.)、石田成美(Dr.)の女子3人と男子1人の4人で活動する京都在住バンド。
数々の海外アーティストとの共演や東名阪それぞれでの自主企画を成功させるなど、2012年に活動を開始してから精力的に結果を残しています。

「FUJI ROCK FESTIVAL」「RUSHBALL」など夏を飾る大型フェスにも出演するなど、すでに勢いを掴んでいるといっても過言ではありません。

このランキング唯一の女性単独ボーカルバンドですが、この畳野のボーカルが本当にいいんです。
英詩を歌う彼女の声はどこかあどけなさを残していて、すごくナチュラルに響きます。
原田知世のような軽すぎず重すぎないすっきりとした声はロックサウンドに乗って風に舞うように身体に届きます。

 

セカンドアルバム「SALE OF BROKEN DREAMS [ Homecomings ]」ではインディーロック・インディーポップを携えた爽やかなチューンをベースにアプローチの仕方を変えた13曲が並んでいます。

また文学的な歌詞もこのバンドの特徴で、まるで小説を読んでいるような言葉選びにページをめくるような楽しみを覚えます。なにより選ばれた言葉たちがとてもきれいです。

文学的、というと体感的には遠くのものに感じてしまうのですが、Homecomingsの歌詞は身近によくある複雑な気持ちや状況をきれいな言葉選びで表現しているところがとても清々しい気持ちにさせてくれます。

人気が出始めている今も京都を拠点に活動する彼女たち。
京都発アーティストはオシャレでかっこいいものが多く、成功する傾向にあります。彼女たちもその歴史を更新する存在となること間違いなし!

 

5位

シャムキャッツ

日本のバンドシーンにおいて、数多くの工夫がされる音楽ばかりが目立つ一方で素直にかっこいい曲や、ただただ良い曲だなと思えるものって結構限られてるのが現状。
キメ過ぎない・屈託のない自然な音楽に出会うきっかけがものすごく減ってしまったのは日本の音楽シーン全体にも言えることでもあります。

そんな中、学生時代に知り合った4人で結成されるシャムキャッツはどこまでも伸び伸びと等身大に、ナチュラルな姿で音楽を鳴らしています。

The Beatlesのようなポップロックとインディーロックの融合が見せるシャムキャッツの曲たちは、ぼーっとただ聴いていられるような心地よい音色と力強さを必要としない脱力系ボーカルが印象的。

木村カエラのアルバム『PUNKY』に作曲そして演奏で参加していたり、今年はゆうちょ銀行のCMソングに起用されるなど彼らの音楽がさまざまなところで力を発揮しています。

 

つい最近公開されたこちらのMV。今年6月に発売された通算4枚目のアルバム「Friends Again [ シャムキャッツ ]」に収録されている”Four O’clock Flower”という曲です。

幼馴染同士である夏目 知幸(Gt.)と菅原 慎一(Gt. Key.)が両者ともにボーカルを務めるのですが基本的には夏目のボーカル曲がメインです。が、この曲では菅原がメインボーカル。

このサウンド、グルーヴ感。のんびりと、伸びやかに広がるコーラスをかけたやさしいギターのアルペジオやムードを作るベースのライン。どこまでも気取らないナチュラリズムがとても聴きやすいです。

ふと力を抜いて落ち着きたい時間。流れる景色と同じぐらいさりげなく、そっと寄り添ってくれるようなシャムキャッツのやさしい音と過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

4位

PELICAN FANCLUB

2012年にエンドウアンリ(Vo. Gt.)カミヤマリョウタツ(Ba.)、クルマダヤスフミ(Gt.)、シミズヒロフミ(Dr.)の4人で結成された彼らは、今じゃもう多くのティーンエイジャーを虜にする存在、ペリカンファンクラブ。

Base Ball Bear や[Alexandros]など数多くの影響力を持った邦楽ロックバンドを輩出するUK PROJECTの期待の新星としてファーストミニアルバムを出した直後から様々なフェスに出演するなど話題をかっさらっています。

ペリカンファンクラブの魅力は正統派ロックサウンドにドリーミーな世界をぶつける疾走感ある音楽にあります。
思春期らしいなんでもないことへの喜びや悩み、あるいは葛藤の末の迷いや救いを歌詞やメロディに投影して、まさに若い人たちへの道しるべとなるカタチにして発信しています。

「音楽で喜怒哀楽を」をモットーにしている彼らは音源も勿論なのですがライブパフォーマンスにぐっと力を入れているそう。

実際ライブでは若さゆえの荒さ含めたエネルギー溢れる演奏にいろんな感情がリアルタイムで映し出されていて圧巻のパフォーマンスになっています。

そんなライブでもお馴染みの曲でもあるDaliは、音源でもわかるのですがめちゃくちゃかっこいい。

率直な疑問や感情を掛け合わせた現実を突く音楽はとてもミステリアスで刺激的。

なんといってもボーカルのエンドウの歌唱力の高さは近年の邦楽ロックバンドの中でもトップを争えるレベルです。
歌ありきのバンドだと自他共に認めるからこそ磨かれたボーカルに、それを勢いよく乗せるバンドサウンドのバランスがとても良く取れています。

そしてそのバランスのとり方を掴んでいるからこそ次のステップへすでに進んでいます。