お勧めのアルバムは2007年リリースの「Italia」です。クリス・ボッティのルーツであるイタリアをテーマに作られた本作は、まるで上質のイタリア映画を観ているかのよう。スタンダード・ジャズ曲を始め「アヴェ・マリア」や「誰も寝てはならぬ」などのクラシックの名曲などもカヴァー。哀愁のあるトランペット演奏が、心に沁み入ります。
どの曲でも優しい演奏なので、静かな雰囲気のBGMに、又はじっくりと聴き入りたい時にも最適。米国ではジャズアルバムチャート1位を獲得、グラミー賞にもノミネートされるという快挙のアルバムです。
目次
Weather Report
ジャズ・サックス奏者のウェイン・ショーターとキーボード奏者のジョー・ザヴィヌルが1971年に結成したフュージョン・グループ。
お勧めのアルバムは1977年リリースの8枚目「へヴィー・ウエザー」。
前作からベーシストにジャコ・パストリアスが参加。有名なジャズのスタンダード・ナンバー「バードランド」をオープニング曲とし、当時大ヒットしたアルバムです。電子化の方向に進んでいたマイルス・デイビスの演奏に参加していた二人が作り出した、新しいサウンド。ジャズ・フュージョンを語る上では欠かせない歴史的な一枚となっています。
黄金トリオによる素晴らしい演奏。ドラム、パーカッションが良い味を出しています。聴いていて気持ち良くなるサウンドです。
Marcus Miller
スムース・ジャズの中でもマーカス・ミラーはフュージョン寄りのアーティストです。
おすすめのアルバムは『The Sun Don’t Lie』
とはいえフュージョンに典型的な、都会を彷彿とさせるアーバンな世界観であったり、リゾート感、または近未来を予感させるようなサウンドとは違った独特な魅力をもつ楽曲群をおさめたアルバムです。
スラップベーシストとしてプレーに目が行きがちなマーカスですが、注目すべきはジャコ・パストリアスのようにベースを主旋律のメロディラインを奏でる楽器として前面に押し出したこと。それも、よりバンドアンサンブルやバランスを意識したサウンドでです。
通常ベースは楽曲のボトムを支える役割で、あくまでギターや鍵盤など他のパートの引き立て役です。しかしマーカスのアルバムでは、ベースはこれらの楽器と対等の存在感があり交互に主旋律を担当したり、ときには1曲まるまるソロ演奏をします。
そうしたアレンジへの意識や複雑なメロディラインも含めて、何度も聞き返し味わってみて欲しいアルバムです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
IndiesMateでは、好きなバンドを応援したい方、自分のバンドをPRしたい方を募集しています。今回の記事と同じような紹介文を無料で掲載することができますので、気になる方はぜひこちらのページをご覧ください。
コメントを残す