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Everybody Loves The Sunshine -Roy Ayers
米ミュージシャン、ロイ・エアーズが1976年にリリースした作品。R&Bとジャズが融合した、とても都会的で洗練された音楽です。アルバムタイトルでもある曲「Everybody Loves The Sunshine」は70年代を代表する曲、そしてロイ・エアーズの代表作でもあります。後にメアリー・J・ブライジやPMドーンなど多くのヒップホップアーティストがサンプルに使用している事でも有名です。
70年代後半という時代的背景から、アルバムでは当時流行していたソウル、ディスコ色の濃さも表れています。踊り出したくなるような、軽快な音が特徴的です。ジャズ・ファンクのパイオニアとしても有名なロイ・エアーズ。スムース・ジャズ・クラシックの必需品として、必ず聞いておきたい一枚です。
Breezin’ -George Benson
ジャズ・ギタリストであるジョージ・ベンソンの1976年の大ヒットアルバムです。当時流行していたジャズ・フュージョンで、とてもお洒落に仕上がっています。アルバムタイトル名の通り、海辺で爽やかなそよ風に吹かれているような感じを受ける、洗練されたスタイル。
その中でもおすすめの曲は、ボビー・ウーマックが作曲したオープニングトラック「ブリ-ジン」。今ではスムース・ジャズの定番となりました曲でもあります。そして次にレオン・ラッセルが書いた2曲目「マスカレード」。チャートトップに入った大ヒット曲です。
アルバムでベンソンはギターだけではなく素晴らしいヴォーカルも担当。胸がキュンとなる歌を聞かせてくれます。全体的に落ち着いた大人の雰囲気が味わえる作品です。
ジョージ・ベンソンは1943年生まれのアメリカのギタリスト兼歌手です。今回おすすめするアルバム「ブリージン」は、ビルボードのポップ・アルバム・チャートやジャズ、R&Bのアルバム・チャートにおいていずれも1位を獲得しています。ジャズ・アーティストがポップチャートで1位をとるなんて誰も想像しなかったことを彼はその溢れんばかりの才能で見事に勝ち取りました。
スムースジャズのスタンダードとなっている「ブリージン」と「マスカレード」の2枚のシングル・ヒットを出し、アルバム自体もプラチナディスクに認定されました。1977年の第19回グラミー賞において、ベンソンは最優秀インストゥルメンタル・パフォーマンス賞を獲得。楽曲「マスカレード」で、最優秀レコード賞を受賞。
作曲はレオン・ラッセルで自身もレコーディングしていますが、ジョージ・ベンソンのカバー曲の方が大ヒットしました。オリジナルよりサウンドはちょっと軽めですが、ベンソンが弾くギターが3音オクターヴ奏法などの多彩なギターテクニックで、聴く人を圧倒します。そして自身が弾くギターとボーカルのユニゾンがとても素晴らしいです。 のちに、カーペンターズやヘレン・レディなどもカバーした名曲です。
Sleeping Gypsy -Michael Franks
1977年にリリース。米ジャズシンガー、マイケル・フランクスがしっとりとした大人のヴォーカルで優雅な雰囲気を漂わせてくれるアルバムです。クルセイダーズ全盛期を彩ったウィルトン・フェルダーやジョー・サンプル、ラリー・カールトンを中心とした一流ミュージシャンがバックで参加という完璧な演奏。
お勧めの曲はやはり有名な「アントニオの歌」です。日本でも何度かカヴァーされているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。当時流行ったボッサ・スタイル。どこか寂しく悲し気で、日本人の琴線に触れる曲です。
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