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MEGADETH
スラッシュメタルの中でも、複雑な曲構成と卓越したギタープレイを楽しむことができるのは、MEGADETHです。バンドは20年以上のキャリアの中で15枚ものスタジオアルバムを発表していますが、最もおすすめしたいアルバムは、「RUST IN PEACE」です。
このアルバム以前からのテクニカルで複雑な曲構成はそのままに、メタルならではの真っすぐな勢いも重視されています。加えて、本作からバンドに加入したマーティ・フリードマンの叙情性のあるギターワークが曲を彩っているために、キャッチーさまで感じさせる曲が多くなっています。テクニカルさ、勢い、キャッチーさといった要素が上手く絡み合って一つ一つの曲の完成度が高くなっています。
MEGADETHの作品の中でも一番クオリティが高い上に聴きやすいので、初心者にも玄人にもおすすめできます。
METALLICA
泣く子も黙るスラッシュメタルの王道、メタリカもオススメです。オススメアルバムは「METAL MASTER」。
最近のメタルは必要以上に盛った、ワイドで詰まりまくったサウンドが特徴ですが、メタリカはラフがカッコいいだけでメタルとして聴けます。
特にMaster of Puppetsは一曲で8分以上もある超大作ですが、一つの映画を観ているような感覚に陥ると思います。勢いあるラフが3つも登場するイントロ、変拍子を織り交ぜたAメロ、サビ、間奏でバラードと思わせる泣きのギターソロ、そしてその後の勢いを取り戻してからのギターソロがあり、さらにその後ユニゾンのラフがあり、よくここまで誰ずに楽曲を展開しているなと思います。この曲はまさにスラッシュメタルのラスボス的な存在です。
今年のグラミー賞でレディ・ガガとのコラボの時、マイクのトラブルで1本のマイクで二人が歌うシーンがありましたが、あの時叫ぶように歌っていた姿を観て改めてかっこいいなと思いました。
このバンドが出始めた1980年代の日本では、テレビなどのせいでヘビーメタルをヘビメタとか言ってメタル全般を色物のような扱いをされてました。ですが、本物である彼らのテクニックとスピードとパワーを聞けばそういうものでないことが分かります。
メタリカは単なるスピードだけでなく、アルバムを出すたびにギターフレーズなどが独特なものに進化し、スラッシュメタルの走りと呼ばれたのです。スラッシュメタルの先駆者を感じて頂くには1stアルバムのキル・エム・オール(Kill ‘Em All)から聞いていただくのがおススメです。
先頭の曲からスピードの速さをまず感じることと思いますが、曲が進むにつれてそれだけでないことが分かります。それはバンドの構成がツインギターでそれぞれのリフの違いが感じられる点、ぜひ聴いていただきたいアルバムです。
SLAYER
まず、彼らはスラッシュメタルの前身バンドであり、ひとつの頂点に立っているバンドだという、と紹介を受け、初めて耳にしました。アルバムを聞いて一曲目で、信じられないほどのギターの早弾き、ドラムのリズムに驚かされます。イントロでのシャウトの高音からは信じられないほどの力強いボーカルは吐息を耳元に感じるほどの臨場感で、一声ごとに身が引き締まるような感覚を受けることができます。
王道とは近道、安易な方法という意味です。「学問に王道なし」
METALLICAやMEGADETH、SLAYERを聴く事がスラッシュメタルを知るための近道という意味なら
確かに王道ですが。