ガレージロック名盤9選 国内外の有名アルバムを紹介します

TMGE106 -Thee Michelle Gun Elephant

日本におけるガレージロックの金字塔とも呼べるベストアルバム。ミッシェルガンエレファントの代表曲をこのアルバム1枚にぎゅっと詰め込んでいるので聴きごたえありです。

エッジの効いた厚みの有る演奏にヴォーカル、チバユウスケの声、歌詞がカッコよく胸に突き刺さります。どの曲もおすすめで一気に聴くことがいいのですが、特におすすめな曲は「ブラック・タンバリン」。彼らの代表的な曲でもあります。曲自体は3分弱と短めの構成ですが、一気に心を奪われます。イントロから軽快でラフなギターに厚みの有るベース。跳ねるドラム音。そこに颯爽と現れるしゃがれたハスキーボイス。散りばめられたタンバリンへの思い。タンバリンに対してこうも熱く歌えるのか。「今日も泣いているクロイ タンバリン」意味深です。「クロイ タンバリン」とコーラスを加え向かうアウトロは必聴です。

cult grass stars -Thee Michelle Gun Elephant

このバンドとの出会いは、彼らのデビューから6年後の1997年。夜中の音楽番組で流れていた「バードメン」のプロモーションビデオを観たときでした。リビングでうたた寝をしていた私の頭に、疾走感のあるリズムと掠れたアベフトシのギター、さらに掠れたボーカル・チバユウスケの声が飛び込んできた。ただ、ガシャガシャうるさいだけでなくメロディアスな曲調と、一筋縄では理解できない(理解されることなど望んでいない)摩訶不思議な歌詞が私の胸をざわつかせました。ガレージロックバンドというと、古い車庫の中で演奏される籠ったような音を一番の魅力とする人が多いかと思いますが、このバンドの良さは音質だけでなく、ボーカル・チバが手がけるこの味わい深い(といったらチバに怒られそうだが)歌詞に因るところが大きいでしょう。

それから日を置かずに彼らの1st.アルバムを購入。そこにもバードメンの衝撃と同じ、口ずさみやすいけれど攻撃的なメロディーと人を突き放すような、それでいて噛み応えのある詩の数々が散りばめられていました。

今聞いてもまったく古臭さを感じさせない「世界の終わり」や”俺の言いなりになりなよ~ 俺におもちゃにされなよ~”と上から目線の「S彼」を連想させる「toy」もさることながら、私が一番お勧めしたいのは「strawberry garden」。”イチゴ畑”ののどかなイメージとは対照的に8行程度の短い詩のなかにあるのは、気だるさとやるせなさ。昼間の太陽に晒されてもなお、思い出すのは、夜の闇に置き去りにしてきた語らるのが憚られる過去。その過去はイチゴみたいに最初は甘く美しいものだったのかもしれません。

太陽だけが照りつける誰もいない孤独な庭で、イチゴ=甘く実はずだった過去を眺めて(あるいは燃やして)暮らすよという切実な歌の世界が、チバの掠れた声で目の前に繰り広げられます。

Whatever People Say I Am Thats What I Am Not -Arctic Monkeys

このアルバムは、荒削りなサウンドがスピード感や衝動性を感じさせるアークティック・モンキーズらしいデビューアルバムです。

基本的に彼らのサウンドは、荒々しくかき鳴らされるコード、耳を刺すようなギターリフに加え、イギリスのバンドらしく重めのドラムを手数多く変則的に、パンクなみの早さで演奏するというかなり攻撃的なものです。内に秘めた破壊衝動を感じさせるためか、聞くときはある種の緊張感と性急さ、切迫感を感じる印象。

そんなナンバーが多い中で、私がおすすめしたい楽曲はview from the afternoonです。彼らの荒々しいサウンドの特色はそのままに、比較的耳で追いやすく安心して聞ける曲となっています。私自身がそうでしたが、サウンドに隠れた彼ら本来の魅力であるメロディそのものの良さや独特の節回しに気づくことができれば、きっと魅了されるはずです。これから聞きはじめる人は入り口としていかがでしょうか?

次作であるFavourite Worst Nightmareで名実ともにロック界のトップアーティストの仲間入りを果たすこととなるArctic Monkeysですが衝撃度と勢いという点においてはこのデビュー作のほうが上でしょう。

今までどうしてもアンダーグラウンドな匂いが取れずにメジャージャンルではなかったガレージロックをオーバーグラウンドに押し上げた功績も高く評価できる点ですし、キャッチーさと媚びないサウンドのバランス感覚が非常に馴染みやすく、このジャンルにありがちな60年代の焼回しになっていない音楽という点も大きいです。

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