アルバム通して存在感のあるギターにストレートなサウンドは一曲目から捨て曲なく最後まで聞けるオリジナリティー溢れる一枚です。
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Here Are The Sonics -The Sonics
ガレージロック初期の王道とも言えるアルバムがこのHere Are The Sonicsです。聞く人によっては騒音にしか感じられない歌声は、それでも溢れんばかりのパワーに満ちあふれています。トラック1のThe Witchからリミッターが外れているとしか思えない絶叫ボーカルはラストまで衰えません。60年代パンクの入門編にして頂点と称する人も多く、私もそう思っています。
その中でもお勧めしたいのはトラック4のBoss hoss。吐き捨てるような歌い方とシンプルかつパワフルなコード進行。重なるオルガンとサックスのサウンドは初期R&Bの要素すら感じられます。このごちゃまぜぶりはパンクというジャンルがまだはっきりと確率していなかった、60年代の音楽シーンをよく表しているのではないでしょうか。
Young For Eternity -The Subways
男女のツインボーカルが特徴であるイギリスのバンドThe Subwaysのおすすめアルバムはデビュー作である「Young For Eternity」です。
基本的にはロックンロールを土台にしたガレージロックで、3ピースでの音を大切にしているのか、余計な音は入れないシンプルな楽曲が多いです。シンプルであるだけに、若さゆえの衝動が前面に押し出されたアルバムと言えます。それに加えて、イギリスらしいメランコリーさやカントリーのような雰囲気を持った楽曲もあり、幅の広さを感じさせてくれます。
アルバムの中でもおすすめしたい楽曲は、Rock & Roll Queen。非常にシンプルな楽曲ではありますが、衝動的なエネルギーが一番よく出ている勢いのある楽曲です。
Wild Teen Punk From Peru 1965 -Los SAICOS
ペルーという国からどんな音楽を思い浮かべますか?音楽の授業で聞いたコンドルは飛んでいくや、アンデスの春でしょうか?哀愁を帯びた民謡のような曲……そんな国にこんなグループが居たと知った時は衝撃でした。
Los SAICOSはペルー産のガレージロックバンドです。とにかく聞いて!とお勧めしたいのがトラック3のDemolicion。原始的なドラムのイントロ、サーフミュージックを彷彿とさせる旋律が流れた瞬間、タタタヤヤヤーという絶叫。何を聞いているのかわからない内に2分50秒が過ぎているという、ジェットコースターのような体験を経験できるかと思います。一度聞いたら耳から離れない呪いのようなサウンドです。
ペルー産と言う事もあり、欧州バンドでは感じられない独特の旋律、お薦めです。
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