最新の洋楽ロックバンド10選 今後流行るであろう実力派バンドを紹介

2013年にイギリス、リヴァプールで結成された4人編成のロックバンド、サーカウェーブス。

2015年にリリースされたデビューアルバム「Circa Waves / Young Chasers 【CD】」は、底抜けにキャッチーなメロディーセンスと2000年代以降のインディー・ロックの要素を詰め込んだ無敵のキラーチューン。勢いのある疾走感あふれるソリッドなギターサウンドが印象的で非常におすすめです。

一方、今年リリースされた2ndアルバム「Circa Waves / Different Creatures 【LP】」は、前作の持っていた常夏をイメージさせる快活なサウンドとは打って変わり、砂塵が舞う夜をイメージさせる作品に仕上がっています。

彼らの魅力は音楽性よりサウンドプロダクションにあると思います。ソングライティングのセンスもありますが、必ずしもリスナーやファンを意識したクリエーションアウトをすることがないため、アルバム作品により作風が異なる点が特徴になっていくのかもしれません。

個人的にはリスナーはマスベース、音楽ファンはファンベースに構築していかないとビジネスの企画が成り立たないことが考えられます。しかし、今作は敏腕音楽プロデューサーであるアラン・モウルダーとタッグを組んで制作に臨んだようです。その音楽は、よりラウドでエネルギッシュなバンドサウンドに変貌しています。 方向性としてはこれからよりヘヴィなロックサウンドへとメンバーが突き進んでいくような予感はあり、ハードロックを好む方にもこのバンドを追ってほしいです。

 

THE FAME RIOT

ニルヴァーナやサウンドガーデンのグランジ・ロック、天才ギターリスト・ジミー・ヘンドリックスを産んだ、シアトルのロックシーンから生まれたフェイムライオット。クラシックロック、グラムロック、ポップ、エレクトロ、ディスコミュージック…など過去4世代に渡って聴き継がれてきた音楽のいいところ取りエッセンスを今風にチューンアップした独自の音楽スタイルで、今じわじわと米国西海岸を中心に人気が高まっています。

バンドの中心となるマルチプレーヤーの兄弟、リズとシャザーンが結成したこのバンドは、2017年にデビューミニアルバム「Heart Stray」を発表。ダンサブルでどこか懐かしさを感じさせるメロディー・ビートで聴く人の五感を刺激します。

デビューミニアルバムにももちろん収録されているデビューシングルの”Heart Stray”はキャッチ―なメロディーラインで、地元FM局でこの夏頻繁に聴くことができました。そして、彼らの魅力を語るのに欠かせないのが、彼らのアンドロジナス的な独自ファッションスタイルでしょう。キラキラのグリッタージャケット、デヴィッドボウイを彷彿とさせる派手なピエロ風ジャンプスーツ、ファーコート、ユニークな形のサングラス…等々を身に着けたこの兄弟はまるで1970年代グラムロック時代の落とし子のよう。

シアトルの一大イベント「バンバーシュート」の出演経験もある彼らは、この夏、シアトルで開催された「エンドサマーキャンプ・フェス」の初日と2日目に登場し、エネルギッシュなライブで観客を熱狂させました。自らやファンを「フリークス(freaks)」と呼ぶ彼ら。性別・年齢など既存の概念にとらわれない自由な彼らの音楽と気風は、老若男女のフリークスファンを生み出しています。THE FAME RIOTは、今後、更なる飛躍が期待される2017年一押しのバンドです。

 

The Sherlocks

2010年にシェフィールドで結成された2組の兄弟から成る4人編成のロックバンドです。

2017年8月にリリースしたデビューアルバム「Sherlocks (Rock) / Live For The Moment 【LP】」は、ギャヴィン・モナガンのプロデュースによる彼らのエッセンシャルでもあるクールでロマンチックなUKロックアンセム集ともいえる作品に仕上がっています。まどろっこしいストーリーテリングを廃してストレートかつ鮮やかに躍動感のあるサウンドが印象的でここ最近の洋楽の中で一押しです。

また、音楽性は正統派ロッカーズのThe Clash、ネオモッズの原動力The Jam、独創性のあるクリエイティブな感性Arctic Monkeysをイメージさせます。各地で精力的に行 っているライブのチケットも軒並みソールドアウト、キングス・オブ・レオンのアリーナツアーのメインのサポートアクトに選出もされ、まさに絶好調であります。

ちなみに彼らのライブのセットリストの決め方はファン目線で、ファンから人気の高い”Chasing Shadows”を最後の曲にしています。夜遊びで酔いつぶれるといった若者なら共感しやすい歌詞にスタジアムアンセムを意識したような大きなコーラスが特徴的な楽曲です。

上記ではすぐにブレイクしたように見えますが、現状はアルバムデビューまで長い月日を要し1,200以上のライブを経験しています。なので、そのライブへのこだわりが強く、ファン参加型のライブでない演出型ライブの場合、バンドのコンセプトをしっかり決めてからセットリスト(戦略)を決めないと宣伝しても意味がなくなる。 例えば、自分たちのライブ映像を客観視して「このライブ(ステージング)にいくらぐらい払えますか?」という質問でアンケート調査して数値化してみる方法など、ビジネス思考へ転換した際に”入り口を広く、出口は狭くする”というアプローチを実践できかつ効果的で企画に役立てています。

 

The Big Moon

2014年ロンドンで結成された4人編成のガールズロックバンドがビックムーン。演奏自体はエラスティカからザ・リバティーンズまで正統派UKロックだが、ヴォーカルの歌唱スタイルがマドリッドで結成されたハインズとの同時代性を感じます。

本国イギリスはギターロック復権の機運が高まる中で、2017年4月にリリースしたデビューアルバム「Big Moon / Love In The 4th Dimension 【LP】」は、基本的にソリッドかつラウドなギターサウンドを基調とするロックですが、2曲目”Pull the Other One”は軽快なグルーヴが心地よく、3曲目”Cupid”はBPMを落として滋味に聴かせるように仕上げたアレンジの多彩さが魅力的で良作な作品です。