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Always on My Mind – Willie Nelson
ウィリーネルソンは1956年に活動を開始したカントリーミュージシャン。プログレッシブカントリーやカントリーロックなど、多彩な楽曲を世にリリースしています。
1956年から活動するアメリカのカントリー歌手、ウィリー・ネルソンが歌う”Always On My Mind”、アルバム「【輸入盤】Always On My Mind (Rmt) [ Willie Nelson ]」のタイトル曲になっている名曲です。
1982年にアメリカのカントリーチャートで1位を記録、カナダやヨーロッパでも大ヒットしました。第25回グラミー賞では最優秀カントリーソングなど3つの賞を受賞。オリジナルは1972年に歌手グゥエン・マクレーとブレンダ・リーによってそれぞれリリースされたのが最初です。
その後、エルビスプレスリーやジョンウェスリーライルス、ペットショップボーイズらがカヴァーして大ヒットしています。歌詞は、別れた相手に対しての感謝と後悔を綴った、とても優しいラブソング。さすがカントリーの大御所ウィリー・ネルソン。しっとりした歌声で泣かせてくれる名曲です。
Yellow Brick Road – Captain Beefheart
キャプテンビーフハート1967年にデビューしたミュージシャン。バンド・キャプテンビーフハートアンドヒズマジックバンドのボーカル。
キャプテンビーフハートといえば2ndアルバム「Trout Mask Replica」の印象があまりにも強いです。
太い声での咆哮、不協和音を奏でるギター、コードに支配されないメロディやリズムの不規則さは実験音楽のはしりとしてカテゴライズされています。
しかし、彼の本来の魅力はそうした一見しっちゃかめっちゃかな、パッチワーク的な音の断片を曲として構築できるだけの豊富な音楽的バックグランドの消化にあります。
今回紹介する”Yellow Brick Road”、本曲が納められている1stアルバム「セイフ・アズ・ミルク [ キャプテン・ビーフハート&ヒズ・マジック・バンド ]」は収録にスライドギターの名手ライクーダーが参加しており、カントリーやブルースのルーツが見える演奏、中東・アラブ系の影響を思わせるメロディなどをしっかりと堪能できます。スライド奏法を駆使したバッキングやコード進行、郷愁を誘うメロディなどカントリー要素が多く安心して聞くことができる、入門に最適の1曲です。
なお余談として、レッドホットチリペッパーズの元ギタリスト・ジョンフルシアンテは自身のプレイスタイルにキャプテンビーフハートの影響を受けています。両者の共通点を探って聞いてみるのもまた面白いかもしれません。
Lost Highway – Bon Jovi
ボンジョヴィは1983年に結成されたハードロックバンド。ハードロックバンドではありますが、カントリー調にアレンジされた楽曲も多くリリースされています。
前作のアルバム「Have a nice day」での成功以降、カントリー路線に思い切り舵を切ったアルバム「Bon Jovi ボン ジョヴィ / Lost Highway 【LP】」のタイトルチューンをおすすめしたいです。
イラク戦争などで疲弊した社会の情勢を受けて制作された前々作、その名残を思わせる前作はサウンドに緊張感がありましたが、今作は全体的に前向きでレイドバックした雰囲気が味わえます。
「自分の道を見つけて、過去に別れを告げ、車でまだ見ぬ未来へ旅立つ」
という歌詞からは、そうした重苦しい雰囲気から前を向いて歩んでいこうというリスナーへのメッセージと共に新しいサウンドの可能性を手に入れたバンド自身の、新たなステージへと旅立とうとしている高揚感を感じさせます。
サウンドとしてはアコースティックギターのカッティングの刻みがクリアで心地よい伸びやかな1曲。
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