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Superfly – Curtis Mayfield
ニューソウルの中でもブラックミュージックの影響が最も色濃いと言えるカーティス・メイフィールド。彼の代表作とされるのがこの「Superfly」です。
映画のサウンドトラックとして制作されたアルバムということもあり、無駄な部分を削ぎ落したスマートな音楽となっています。それだけに、Curtisのセクシーで繊細な歌声が強調されており、素晴らしい歌声をじっくりと堪能することができるのでおすすめのアルバムです。
特に聴いて欲しいおすすめの曲は、2曲目のPushermanです。単調なメロディラインが繰り返される楽曲ですが、ワウを多用したギターワークと、Curtisのゆらゆらと動く怪しげなボーカルが上手く絡み合っています。
Live – Donny Hathaway
ダニー・ハサウェイは男性ソウルミュージシャンの中ではマーヴィン・ゲイに匹敵するボーカルの持ち主です。特にバラード調の曲を歌わせれば随一だと思います。
この「LIVE」というアルバムは数あるライブアルバムの中でも名盤と呼び声の高いアルバムです。楽曲を聴きまず感じることは、ライブの臨場感が凄く伝わるということ。
観客との一体感、それに合わせてダニー・ハサウェイがテンションを上げていく様を生々しく聴かせてくれます。そして、ダニー・ハサウェイの心を込めたボーカルが非常に良く反映されたアルバムでもあります。
スタジオアルバムではなく、コンディションに左右されがちなライブ環境にあって、生涯最高ともいえるパフォーマンスを収録しているのは奇跡としかいいようがありません。
単なるライブ盤という括りではなく音楽ジャンルの垣根をも超えた歴史的名盤として聴いてもらいたい一枚。自信を持っておすすめすることができる1枚です。
Otis Blue – Otis Redding
オーティス・レディングはその短い生涯にも関わらず多くのヒット曲を持っています。
アルバム「Otis Blue」は彼の代表作ですが、単なるソウルミュージックの名盤に収まりきらない魅力がこのアルバムにはあります。どの曲も3分程度と短いものですが、その3分に込められたオーティス・レディングの思いはどれも濃密なものです。
また、その濃密なボーカルを演出するアルバムの雰囲気も素晴らしいものがあります。何よりこのアルバムの存在意義はロック等ポピュラー音楽の歴史にも大きな影響を与えたということに尽きます。何度も聞けば聞くほどソウルの名盤でありながらポピュラー音楽の原点にもなっている希少な存在であることをきっと感じるはずです。
歴史的な1枚であり現在まで続くポピュラー音楽の始祖としてもこのアルバムは重要な位置を占めています。ソウルミュージックファンのみならず全ての音楽ファンに必聴といえる一枚です。
Otis Redding Live In Europe – Otis Redding
オーティス・レディングからもう1枚。ソウルミュージックと一口に言っても、時代とともに音像や特徴も異なり様々に細分化されていきますが、おすすめしたいのは、あえてのライブ盤「ヨーロッパのオーティスレディング」です。
ソウルという言葉の通り魂を振り絞るようなオーティスのボーカルとバンドの演奏、観客の魂がそれぞれ呼応し、とてつもない熱量を放出する圧巻というにに相応しいライブドキュメントに仕上がっています。このアルバムを初めて聞いた衝撃は相当なものがあり、個人的にはこのアルバムでソウルミュージックの扉が開かれたという思いです。
その中でおすすめの曲は、最終トラックの「Try A Little Tenderness」。ホーンセクションの印象的なイントロに導かれソフトなバラードとして曲はスタート。しかし、オーティスの歌に、歌詞に、反応する観客の掛け声のヴォルテージは高まり、演奏も次第にヒートアップ、退場しようとするオーティスを引き留めようと司会者が観客をさらにあおり、ライブは最高潮で幕を閉じる・・・ソウルミュージックの熱さがこのトラックには凝縮されています。
Let’s Get It On – Marvin Gaye
マーヴィン・ゲイはソウルミュージックの世界では避けて通れない人物です。
彼のアルバム「What’s Going On」は誰もが知る名盤でありその存在価値に疑いはありません。ですが、今回紹介する「Let’s Get It On」のほうが好きという人は必ず多いはず。
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