このアルバムは「What’s Going On」に比べるといい方向に力の抜けたアルバムという表現が的確な名盤です。マーヴィン・ゲイのボーカルもアルバムの雰囲気の緩やかさに合わせて非常にノリの良さが伝わってくるものになっています。
言葉で評価するのはとても難しいのですが、彼の人間くささと独特の世界観がいい方向でマッチした作品だと思います。ソウルミュージックという観点からみれば「What’s Going On」よりも「Let’s Get It On」をオススメします。
目次
What’d I Say – Ray Charles Robinson
レイ・チャールズを説明するのであれば、「ソウルの神様」と一言で表現することが一番ふさわしいと思います。本当に素晴らしく偉大なアーティストです。
盲目というハンディを背負いながらも、黒人である自らのルーツを遡って行くような音楽活動の中で、ソウルミュージックの形を自らで実証しています。この人の音楽が無ければ、今、ソウルミュージックという言葉もあったのか疑問に思うほどです。
盲目のピアニストであり、本当の天才歌手ではないでしょうか。
後世に残したい音楽をたくさん、発表していますので、どの曲が一番と言えないくらいですが、「RockHouse」という曲が、切なさも加わり個人的には好きな曲です。これからもきき続けたい、いつの時代でも語り継がれるであろうアーティストの1人です。
Evolution – Boyz II Men
1990年代、ソウルミュージックとして、王道的な存在として人気も高かったグループのボーイズⅡメン。その歌声は聞く人を虜にする素晴らしさがありました。
アカペラの歌声が要所に取り入れられ、その音楽性はくつろぎの空間を与えてくれるので、このグループの曲を車のBGMにしていたことを今でもよく思い出します。ソウルミュージックにハーモニーを加え、現代版ソウルミュージックの先駆者ともいえるのではないでしょうか。
そんなボーイズⅡメンの中でも、全米1位を記録した「Evolution」がおすすめです。そしてその中でも「Never」の実にきれいなハーモニーは魅了されました。電子楽器や様々な最新技術を取り入れた音楽が流行っている現代で、この様に歌声だけで勝負するグループがもっと出てきて欲しいと思えるようなアルバムです。
Songs in the Key of Life – Stevie Wonder
スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder )が、1976年に発表した18枚目のアルバム「キー・オブ・ライフ」 (Songs in the Key of Life)をおすすめします。
スティーヴィーは 1950年生まれのアメリカのミュージシャンで作曲家、音楽プロデューサー。歌唱以外にも様々な楽器を演奏するマルチ・インストゥルメンタリストであり、30曲以上の全米トップ10ヒットを放ち、計22部門でグラミー賞を受賞し、最も受賞回数の多い男性ソロ・シンガーです。
このアルバムはビルボードのアルバム・チャート1976年10月後半から1977年1月前半まで1位を13週連続独走し、一度は首位を明け渡すものの、その後再び首位に返り咲くほどの大ヒットとなりました。シングル「回想」「愛するデューク」も全米1位を獲得し、グラミー賞のアルバム・オブ・ザ・イヤー他4部門を受賞しました。「愛するデューク」はデューク・エリントンに捧げられた楽曲、「可愛いアイシャ」は娘のアイシャに捧げた楽曲でソニー・ロリンズやデイヴィッド・サンボーンもカバーしました。この2曲は日本ではたびたびCMに使用されています。
Temptations Sing Smokey – The Temptations
テンプテーションズは、1961年にデビューしたアメリカのソウル・コーラス・グループで、モータウンを代表するグループの一つです。1989年にロックの殿堂入りを果たしました。
1964年に発表し大ヒットとなった「マイ・ガール」が収録されているアルバム「テンプテーションズ・シング・スモーキー」が非常におすすめです。分厚く雄々しいコーラスが楽しめるアルバムとなっています。
「マイ・ガール」は、テンプテーションズと同じモータウンに所属していたミラクルズのメンバーであるスモーキー・ロビンソンとロナルド・ホワイトが書き下ろした曲です。シングルとしてリリースされ、グループにとって初の全米1位を獲得しました。
リード・ヴォーカルはデヴィッド・ラフィン。その後、オーティス・レディングやローリング・ストーンズ、ママス&パパスもカバーしました。1991年には映画「マイ・ガール」の主題歌にもなり、リバイバル・ヒットしました。今もソウルの名曲として歌い継がれています。
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