現代(2000年以降)のシティポップバンドおすすめ9選 懐かしくもあり新しい音楽を紹介

2017年、ベースの矢澤が脱退しメンバーチェンジをすることとなりますが、Yogeeの音楽性に全く変化はありません。2017年5月に発売された最新スタジオアルバム「WAVES」では、彼らの等身大の”今”を体感することができます。ぜひ、彼らの音楽を聴きシティポップの描く世界を堪能してみてください。

 

Enjoy Music Club

2012年に突如SoundCloudに現れた新生ヒップホップユニット、Enjoy Music Club。赤い帽子に黄色のジャケットがトレードマークの彼らですが、私が初めて彼らのことを知ったきっかけはtumblr(タンブラーと読みます。メディアミックス・ウェブログサービスの一種でSNSとブログのいいとこどりをしたようなサービス)でした。一言で表現するとゆるゆるな世界観で感じる若者たちの小さなきらめきとでも言いますか…。本人たちもまだ20代、30代手前なので歌詞の内容が等身大に感じられて、同年代の方であれば共感でき好印象を受けることと思います。

最近ではneco眠るやオシリペンペンズ、DODDODOなどの関西アンダーグラウンド界を排出したレーベル『こんがりおんがく』からアルバムをリリースし、バカリズムさん原作のドラマ『住住』でも『そんな夜』が主題歌として起用されたり、また『夏の魔法』のミュージックビデオでは男子同士の恋愛模様を描くなど、若者の想像力の豊かさゆえにこそできる作品の展開への拡がりを魅せています。

おすすめしたいアルバムは2016年夏にリリースされた「Summer Magic EP」。これからの時期にぴったりのサマーサウンドを聴かせてくれるでしょう。

 

D.A.N.

1993年に生まれた3人が織りなすダンスミュージックが軸と思われるメロウでクールなサウンドは初めて聞いたときは相当驚きました。James Blakeの音楽が好きな方はきっと好まれるかと思います。かの言う筆者もJames Blakeの大ファン、なぜ彼の作るような音楽が日本では生まれないのかと疑問を抱いていたところに彼らの音楽がすっと入り、虜になってしまいました。

本格的にD.A.N.の彼らが音楽活動を色濃くしたのが2014年からのことなのです。この若さでここまでの音楽をつくれるなんて、ディレクターの頑張りを抜きにしても音楽性のポテンシャルが群を抜いて高いと思うのは私だけではないはず。また、サポートメンバーとして『鬼の右腕』主催、トクマルシューゴバンド等で活躍をする小林うてなさんを起用しているのも彼らのエキゾチックでクールなサウンドの良さを引き立てる大きな要素だと考えます。

おすすめしたいアルバムは1stアルバム「D.A.N.」。2016年に発売されたこのアルバムはシティポップやエレクトロニカの枠を超えて2016年で1番おすすめしたいアルバムの1つです。

 

JINTANA & EMERALDS

最近待望のソロアルバムをリリースしたPAN PASIFIC PLAYA所属のkashifとJINTANA、歌手の一十三十一、(((さらうんど)))のメンバーCRYSTALなどが所属する集団。2014年に突如リリースしたフルアルバムはミュージックマガジンでも10点中10点満点をとったり、数々の音楽家から大絶賛をうけたり話題沸騰となりました。

メンバーの個人活動が忙しいようで、この集団でのライブ活動は比較的縮小気味ですが、もし可能でしたら業界の皆さんは再評価して色んなライブフェスティバルへの招致をしていただきたいと思うくらい奇跡的な集団です。よくぞ現代にこのような音楽性を引っ張り込んできてくださった!とオススメしたいほど注目したいバンドになっています。

オススメしたいアルバムは1st「Destiny」。サポートメンバーを含める6人が織りなす極上の音楽は必聴です。

 

Suchmos

最近のシティポップ・ブームの牽引役といえば、やはり「Suchmos」。楽曲が自動車のCMソングに使われたことも理由の一つだと思いますが、今や大人気ですね。初めて「Suchmos」のサウンドを聴いた時に感じたのは、どこか“懐かしい感覚”。新しい音楽でありながら、90年代を彷彿とさせる魅力あるサウンドを感じました。だからこそ今、幅広い世代に支持を受けている事が考えられます。シティポップ全盛期である8.90年代を過ごした方にとっては新しすぎる音楽に感じ、逆に若い世代にとっては90年代テイストの音楽に感じ新鮮さを感じるのかもしれません。世代によって感じ方が違う、でも心地よく聴くことができる、これがSuchmosの音楽ではないでしょうか。

彼らのセカンドアルバム「THE KIDS」はロックやジャズ、ファンクなど様々な音楽の要素が組み込まれていて、彼らの音楽のルーツを感じさせてくれます。そのルーツを大事にしているからこそ、どこか懐かしさを感じさせてくれるのでしょう。「このアルバムを聴きながら、夜の高速道路をドライブしたら心地良いだろうな」と思わせてくれる一作です。このアルバムに収められていてCMソングにも使われた「STAY TUNE」は、まさに夜のドライブソングにぴったり。そしてSuchmosの魅力の一つには「口ずさみやすい」こともあると思います。聞いていて心地よいだけではなく、つい鼻歌で口ずさみたくなる。そんなメロディや歌詞も幅広く支持される理由ではないでしょうか。
音楽的背景・サウンドの多彩さから「和製ジャミロクワイ」とも称される彼ら。しかし本家ジャミロクワイが浮遊感や不規則さ、予測不能さを特色としている一方で、Suchmosの楽曲郡に感じる印象は「安定感」でしょう。これはおそらく彼らのルーツの一つににファンクやAORがあるためと思われます。