ファウストは、かなり実験的な要素やサイケサウンドをふんだんに取り入れた個性的なバンドです。1971年から活動しているものの、今なお古さを感じさせない尖った曲ばかりを生み出しているので、ちょっと変わった音楽好きには絶対におすすめです。ノイズミュージックのようなアヴァンギャルドな曲もあるので、プログレ好きでも中には受け付けない人もいるでしょうが、そこがまた通好みのバンドならではだと思います。
おすすめのアルバムは1996年にリリースされた”71 Minutes”です。このアルバムは、ファウストがリリースしたアルバムの中でも多様な曲が収録されています。都会的な雰囲気を感じさせる曲から、サイケデリックでハイテンションな曲もあり、アルバムを通して聴いてもまったく飽きません。
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MIKE OLDFIELD
マイク・オールドフィールドはイギリスのアーティストです。彼を称する時、人はよく「孤高の」という表現を使いますが、それは彼が数多くの楽器を卓越した演奏技術で自由自在に操り、なんでも自分一人でやってしまうため、そういう表現が似合うと思っているのかもしれません。事実、デビュー作の「Tubular Bells」は彼が2400回の多重録音を繰り返して出来上がったのだそう。
デビュー作はもちろんのこと、1975年発表の第3作目「Ommadawn」が特におすすめです。孤高と言われる自らの内面性と向き合い、俗世間のコマーシャリズムとは一線を画して編み込んだと思える傑作です。
民俗音楽をふんだんに取り入れ、アコースティック楽器とギターとシンセサイザーの音が絡まりあい、そして融合して、まるで大草原の中で一人で聴いているような錯覚に陥るほど牧歌的でもあります。
彼の感性がすべて表現され、人間的な優しさで満ち溢れたアルバムです。
New Trolls
ニュー・トロルスはイタリアのプログレッシブロックバンドで1966年に結成されました。
クラシックとロックを華麗かつ絶妙に融合させたバンドとして名を馳せました。
アルバムでは、1971年に発表された彼らの第3作「CONCERTO GROSSO PER Ⅰ」が特におすすめ。オーケストラと共演させたら彼らの右に出るものはいないとさえ思わせる作品です。そのストリングの音色は美しすぎ、またときおり、我々を悲しくもさせてしまうような旋律であり、泣きのヴォーカルなども配置されたその美しい構成美は何にも例えようがありません。
ただし、クラシカルな面だけが強調されているわけではなく、後半の曲ではロックやジャズの要素もふんだんに取り入れてあります。
バロック調ロックと表現してかどうかわかりませんが、プログレッシブロックを語る上でぜひとも聴いていただきたい必聴傑作アルバムです。
Renaissance
ルネッサンスはイギリスのプログレッシブロックバンドです。
元ヤード・バーズのメンバーだったキース・レルフが中心となって1969年に結成しましたが、メンバーの変遷も激しく、大きく第一期と第二期にわけられます。
おすすめは第二期メンバーによる1975年発表の「Scheherazade and other stories」です。
フォークとクラシックをおりまぜたファンタジックな作品といったらいいでしょうか。
クラシカルなピアノに艶やかな歌声が加わり、いつのまにかファンタジックな世界へと招待されます。
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