プログレッシブロックの名曲10選 1970年代から猛威を振るった楽曲を紹介

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1972年にジェネシスがリリースした4作目アルバム「Foxtrot」からのシングルカット曲”Watcher of the Skies”。イギリスの児童文学のファンタジーをテーマにするのが得意だった彼等ですが、この曲のタイトルは詩人キーツの詩の一説から拝借しています。収録アルバムは「Genesis ジェネシス / Foxtrot 【LP】

メロトロンのみを演奏した、美しいソロから始まるイントロ。90秒以上も続くメロトロンの音は、この曲によってプログレ史上最高の表現をしていると評判になりました。実は、この機器はキングクリムゾンから買い取ったお古だったという話。このサウンド効果がサイエンスフィクションの様な歌詞をより幻想的に仕上げています。ピーター・ガブリエルはステージで必ず仮装するなど、異星人になりきる事にもこだわっていた様です。

 

目次

Tarkus – Emerson, Lake & Palmer

エマーソン・レイクアンドパーマーは1970年に結成されたイギリスのプログレッシブバンド。プログレッシブロック5大バンドの1つです。

キース・エマーソン、グレッグ・レイク、カール・パーマーの苗字を並べたバンド名、略して「ELP」と呼ばれる英国のバンド。元キングクリムゾンのグレッグ・レイクを始めとするメンバーは長い音楽キャリアがあり、バンドは「スーパーグループ」と呼ばれていました。

おすすめしたい曲は”TARKUS”です。1971年にリリースされた同名タイトルアルバムA面全てを構成する曲で、構成として7つのパーツに分けられています。アルマジロが戦車となった「タルカス」が地球壊滅に来るという架空の物語をテーマに、バンド3人による最高にパワフルな演奏が聴ける作品です。収録アルバムは「タルカス +1 [ エマーソン、レイク&パーマー ]

彼等の代表曲であり、プログレ史上における名曲と言われています。アルバムは全英チャート堂々1位、イギリス中を熱狂させました。

 

 

Lunar Sea – Camel

1971年にイギリスで結成された4人編成ロックバンド、キャメル。キングクリムゾンらの5大プログレバンドに次ぐ人気を誇ったバンドです。

バンド結成時から固定メンバーで続けて制作した最後の4枚目のアルバム「Camel キャメル / Moonmadness 【LP】」は 最もキャメルのサウンドスケープを表現しきった完成度の高い作品です。

今回紹介する曲”Lunar Sea”は、アンドリューラティマーのフルートやギターを奏でる甘美にもマイルド感があり、ピーターバーデンスの包み込むようなストリングスアンサンブルなど非常に幻想的な雰囲気や時として程よく変拍子が軽やかに舞う展開などがあり、温かみあるファンタジーさやスペーシーさに溢れた叙情さが素晴らしい作品です。

全体的にはどこかゆったりとしていて優しさのある感じやどの楽曲にも甘いメロディーがふんだんにあり非常に耳に心地良いサウンドです。

また、プログレッシブロックらしいテクニカルなナンバーは、手数多くのアップテンポなドラム(小刻みなシンバルをまじえたリズムセクション)でもキャメルらしさを全く失わずアートワークな楽曲を完成させています。

 

Limelight – Rush

1968年カナダのウィローデールで結成された3人編成のロックバンドがこのラッシュ。

デビュー当初は平凡なハードロックバンドとしてしか見られていませんでしたが、5枚目のアルバム「A Farewell to Kings」あたりからプログレッシブロック色を前面に押し出し始めます。しかし、アメリカでの評価が一向に上がらず7枚目のアルバム「Permanent Waves」からシングルリリースすることを目標に制作され、試行錯誤を重ねキャッチーでありながらテクニカルで複雑なリズムアレンジを施されたラッシュ独特のサウンドが確立されると同時にバンドとしても評価されるようになります。

ラッシュの代表作でもある8枚目のアルバム「【輸入盤】 MOVING PICTURES [ ラッシュ ]」は、ライブで再現不可能な楽曲は制作しないというコンセプトに基づき、安易なオーバーダビングという手法に頼らないスタンスがラッシュらしさを感じます。

4曲目”Limelight”はイントロから変拍子ですが、比較的キャッチーなナンバーに仕上がっているので耳に馴染みやすくおすすめできる曲です。

 

Dinosaur – King Crimson

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