maco maretsとは 緩く流れるようなラップを展開する21歳の凄腕MCを紹介します

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Daybreak

ギターとクリックのみの楽器構成で、シンプルにラップが紡がれていきます。彼のラップが入っているものとしては、アルバム最後のトラックです。ゆるやかな朝を歌ったRoom 203に始まり、一日のちょっとした変化を丁寧に語り続けたアルバム「Orang Pendek」が、歌いながらただ朝を待つDaybreakで静かに幕を閉じます。アルバム通しての曲順にとても巧みさを感じますね。Daybreak中にある「本当の朝が来るまで 一人で歌っていようか」という歌詞はこのアルバムを通して聴いた後にはまた格別な響きを持ちます。

be home

ジャズピアノのみで構成され、ラップは登場しません。静かな余韻の中で終了し、とても穏やかな気分になれる最後にふさわしい曲ですね。

目次

おすすめ曲を紹介

「Crunchy Leaves」「sutekina」「Daybreak」

一応、おすすめ曲は挙げましたが、アルバムを通して聴く事を強くお勧めします。なぜならこのアルバムは、もちろん曲ごとに特徴はありますが、アルバム全体で曲調に一貫性があり、ひとつなぎの作品のようにも感じられます。そして、アルバムを通して聴く事で、まるで映画のようにストーリーを楽しみながら聴く事ができます。再生時間も30分と短いので、ふと空いた時間にのんびりと聴くと最高のブレイクタイムを過ごせると思いますよ。

最新アルバム「Orang.Pendek [ MACO MARETS ]」の詳細や評価はこちら

最新ライブ情報

1.21 HMBC @シネマアミーゴ
1.22 Terminal-H @恵比寿batica
2.4 TBA
2.11 LIFE @渋谷RUBYROOM
2.18 Bribgly-Up @渋谷LUSH

[引用:https://twitter.com/macomarets]

maco marets好きにおすすめのアーティスト

OTOGIBANASHI’S

メンバー
Bim(ビム)
in-d(インディー)
PalBedStock(パルベッドストック)

ささやくように紡がれる繊細なラップは、とても近いものがありますね。一見、ラップに向かないような音楽をセンス良く編集し展開できるという点もmaco maretsと類似する点です。

おすすめアルバム「BUSINESS CLASS」

 

The Notorious B.I.G

メンバー
B.I.G (MC)

言わずと知れたヒップホップ界のレジェンドです。ジャンルも国もスタイルもmaco maretsと何もかも違うようですが、ラップに純化して突き詰めていくmaco maretsのサウンドを聴くと、同じく混じりっ気なしのヒップホップで急激にのし上がったビギーの姿と印象がかぶる瞬間があります。ビギーは24歳という若さで不可解な死を遂げたため、活動期間は非常に短いですが、その間にリリースされたアルバムは高い完成度を誇り、今なおヒップホップ界では人気を博しています。ラップの歴史を知る意味でも、もちろん純粋なヒップホップ音楽としてもおすすめなアーティストです。

おすすめアルバム「ready to die」

 

Small Circle Of Friends

「影響を受けたアーティスト」の項目でも紹介しましたが、maco maretsを気に入るならば、間違いなくこのユニットも好きになると思います。飾らないサウンドと、穏やかな声音のラップで柔らかい雰囲気を醸し出す一方で、音触にこだわったストイックな音作りをしており、ライトに聞きたいリスナーにもこだわって聴きたいヘビーなリスナーにもおすすめです。
maco maretsには歌パートはありませんが、緩やかで開放感のあるサウンドや日常の変化を繊細に伝えていくスタイルは、間違いなく彼らと同じベクトルの魅力と言えます。

おすすめアルバム「WONDER」」

まとめ

いかがだったでしょうか?
ラップと一言で言っても、1970年の誕生以来、その姿は多種多様な音楽と融合し、簡単にカテゴライズできるジャンルではなくなってきています。様々なジャンルを吸収する過程で、トラックメイク技術も進み、ゴージャスなアレンジが可能となった現代において、maco maretsの音楽はとても素直で、素朴に映ります。ですが、決して貧相な印象ではなく、むしろラップ本来の姿をまざまざと見せつけてくれるような、芯の強さを感じます。年齢も若い彼が、これからのジャパニーズラップを盛り上げる担い手の一人となっていく事は間違いないでしょう。
その一方で、耳馴染みの良い優しいサウンドは、ラップを意識しなくてもBGMとして十分に魅力的な音です。ラップというジャンルに留まらず、広く音楽シーンに展開できるサウンドと言えるでしょう。
ラップに興味がある方も無い方も、どちらにもおすすめできるmaco marets、是非一度聴いてみられることをおすすめします。

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