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5月5日
最終日、5日!この日は以前から音楽フェスを支えてきたアーティストが多い印象です。ACIDMANや175R、UVERworld、10-FEETにDragon Ash…。見に行っても絶対に後悔しないと言い切れるような日です。上記のような確実に楽しめるであろうバンドで汗をかきながら、今回紹介するようなインディーズバンドをちょいちょい聴きに行ってみると、新たな発見もあって楽しい1日になるかもしれません。
Ivy to Fraudulent Game
[official siteより]読み方はアイヴィートゥーフロウジェレントゲーム。2010年に結成された4ピースロックバンドです。
今回紹介するバンドの中では唯一「ヴィジュアル系」を感じることができるアーティストです。その所以の多くは、ボーカル寺口の歌い方に起因すると考えられます。ハイトーンやビブラート、少ししゃくりあげる歌い方からは本人の意思は定かではありませんが、「ヴィジュアル系っぽさ」を感じます。
しかし、それだけで終わらないのがこのIvy to Fraudulent Game。ボーカルを含め、楽器ごとの音は他のバンドよりもかなりこだわりを感じます。特に特筆したいのがドラムの福島。曲ごとに叩いている人が違うのではないか、と言うほど音が違います。曲に合わせて軽めのセッティングから重めのセッティング、場合によっては電子スネアや電子バスドラなど、かなり多くの音色を自在に叩きこなします。さらに、ただのロックバンドとは言えない点が、ドラムから演出される独特なリズムでしょう。オーソドックスな8ビートからかなり複雑なフィルまで、ビート感が曲の雰囲気や緊張と弛緩を自在に操っています。
おすすめしたい曲は「she see sea」。落ち着いた曲でありながら、上記のようなIvy to Fraudulent Gameの特徴がたっぷり詰まった曲です。
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ENTH
[official siteより]2013年のミニアルバムリリースを皮切りに現在まで活発的に活動を続ける3ピースバンド、ENTH。今回紹介する中では少数派であるパンクやメロコアを体現するバンドです。
3ピースというシンプルな構成ながらドラムの圧倒的音数、メンバー全員がマイクを持つことにより、音楽に隙間が全くなく3人とは思えないような演奏をやってのけます。音楽としては、Hi-STANDARDやHUSKING BEEが得意とするような王道ポップパンク。パンク好きなら誰しもが好感を持てるようなメロディックなボーカル、癖になるような重いバスドラ、ゴリゴリにルート音を鳴り響かすベースが特徴的。ライブ会場の最前列付近は大変なことになっていそうな音楽を演奏しています。
ENTHのおすすめしたい曲は「HANGOVER」。決して裏切らないパンクサウンドにコーラスが相まって、盛り上がること間違いないでしょう。
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NUBO
[official siteより]2002年結成したツインボーカルにギター、ベース、ドラムという5ピース編成、今回紹介する中では経歴の長いアーティストです。読み方はヌーボ。
音楽としての特徴は、メロディアスなボーカルラインと歌詞です。ツインボーカルであることを活かした掛け合いやハーモニーは絶妙です。楽器隊としても、あまり技巧的なプレイはせず、あくまでメロディーを際立たせるための役割を果たしており沁みる歌詞をさらに引き立たせています。一聴するとロック色が強いバンドですが、聴けば聴くほど様々な音楽ジャンルの要素を感じることができるバンド、ロックだけでなくファンクやダブ、パンクにも影響を受けているようです。
そんな彼らのおすすめの曲は「Such One」。様々な影響を受けていることがわかる一曲。結成当初からライブ活動にこだわり続けたそのパフォーマンスは必見です。
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HEY-SMITH
[official twitterより]2006年結成、NUBOと同じくライブ活動にこだわり続ける6ピースメロディックパンクバンドです。
パンクと言うと少なくて3ピース、多くとも5ピース編成がほとんどと思いますが、このバンドは6人体制で活動しています。具体的な編成はギターボーカル、ベース、ドラムにサックス、トロンボーン、トランペットといったホーン隊を足したものです。
恥ずかしながら筆者も初めて知るHEY-SMITH。パンクにホーン隊なんて合うのか、と思っていましたが、全く問題ありません。むしろ非常にカッコイイです。従来のパンクらしいギター、ベース、ドラムはパンクらしくシンプルなコードを多用していますが、そこにアクセントとしてホーン隊が混ざります。サビ等のボーカルとホーン隊の掛け合いはとても心地よく、新しい感覚を覚えると思います。
そして、ホーン隊としての良さが最も表れているのがイントロや間奏などのメロディーがない箇所です。一般的なパンクであればギターソロであったり、コード弾きであることが多いですが、ここがホーン隊の見せ場となります。ホーン隊はソロを奏で、バックバンドはシンコペーションを多用してみる等パンクとは思えない演奏をしています。
彼らのおすすめしたい曲は「Stop The War」。先述したような新感覚パンクを聴かせてくれるでしょう。
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ヤバイTシャツ屋さん
[official siteより]2012年結成、自称3人組ガールズテクノポップユニットのヤバイTシャツ屋さん。2016年にメジャーデビューしていますが、フェスに行く者として最重要科目なので紹介したいと思います。
彼らの人気が爆発したきっかけは間違いなく2015年のSUMMER SONICでしょう。毎年かなりの人数を集める大型フェスとして知られていますが、彼らの場合パフォーマンスはもちろん、出演に至るまでの過程が話題となりました。投票式で3組が出場できるという中投票締め切り5時間前まで4位、そこからトレンドにランクインするまでTwitterを盛り上げ、見事SUMMER SONICの出場権を勝ち取りました。筆者もリアルタイムで観戦していましたが、謎の感動ものでした。
そんなヤバイTシャツ屋さんの音楽ですが、メロディーとバックバンド共にシンプルイズベスト、とてもキャッチーです。1回聴いたら覚えられるのではないかというくらい親しみやすいメロディー、1時間練習したら弾けるようになるのではないかという楽器隊。
シンプルながら彼らが人気の理由は、歌詞とライブにあると考えられます。歌詞は若者が感じているような「あるあるネタ」が多く非常に中毒性があり、ライブではそのキャッチーさに加えて盛り上げ上手のメンバーがひたすらコール&レスポンスを繰り返します。その雰囲気としてはキュウソネコカミを彷彿とさせ、「深く知らないのに何故か楽しい」ライブを経験することができるでしょう。
そんなヤバイTシャツ屋さんのおすすめしたい曲は「あつまれ!パーティーピーポー」です。オマージュ元のLMFAOにも(後日)認められた彼らのキラーチューンです。
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LONGMAN
[SKREAMより]最後はこのバンド、2012年愛媛県にて結成、3ピースメロディックパンクバンド、LONGMANです。
ENTHと同じく3ピースでシンプルな構成のツインボーカル、そんな中LONGMANの特筆すべき点は男女でのツインボーカルという点でしょう。個人的にパンクというと、男らしい激しさや力強いイメージがあるのですが、女性ボーカルが入ることにより激しさを残しながらも優しくキャッチーな印象に変化しています。ツインボーカルを担当するSAWA YORIKIとHIROYA HIRAは2人ともハイトーンボイスで、オーソドックスなパンクサウンドの上でスカッと抜けるようにハモるメロディーは聴いていてとても心地よいです。
そんなLONGMANのおすすめしたい曲は「IN THIS WAY」。LONGMANの楽曲の中でもパンクらしい疾走感、心地よさを感じることができます。フェスでも聴きたい曲ですが、ドライブにもぴったりの楽曲です。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
フェスは好きなアーティストの楽曲を聴く場でもあると同時に、新しい音楽を知る機会でもあると思います。
VIVA LA ROCKは出演者が多く、全てのアーティストを聴いてから行くことは難しいとは思いますが、その手助けを少しでも助けられたなら幸いです。インディーズのバンドでは他のステージと比べて空いていることが多いので、今のうちに最前列で見ておくこともおすすめです。
当ブログでは今後もフェス情報を提供していくので定期的に見て頂けると嬉しいです!
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