オルタナティブロックの名盤10選 前衛的かつ聴衆を虜にする名作を紹介 

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目次

End Hits – FUGAZI

オルタナティブロックという考え方自体、アメリカのロックシーンから生まれた考え方です。FUGAZIもそんなオルタナを体現するバンドで、中心人物のイアン・マッケイは全身バンドでは70年代後半から活動していました。

ただし、それまでの音楽性はハードコア色が強くオルタナティブロックとも言うことはできますが、その他のロックファンにおすすめできるアルバムは音楽性を変化させてきたこの「End Hits」です。

変則的なリズムを多様したり緩急付けた動と静を使い分けた楽曲など、パンクやハードコアの域を超え、オルタナティブロックらしい音楽性に満ちていますが、その後盛り上がるエモコアの元祖的なバンドでもあります。また、FUGAZIの功績は、ワシントンDCを中心としたシーンを盛り上げてきたことも大きいです。

 

The Script – The Script

The Scriptはアイルランド出身であの有名なU2と同じ国のアーティストです。何となくですが曲調が似ていような気がします。ロックなのにどこか静かで落ち着く雰囲気の曲が多く、少しテンポが速めの曲でも耳障りにならないところが非常に聴きやすいです。3ピースバンドはこのような系統の曲が多い気がします。

このアルバムの中でもまずおすすめしたいのは4曲目「The Who Can’t Be Moved」。最初にギターのイントロから始まるのですが、その音色が素敵です。この曲はアメリカのドラマ「ゴースト」で使われているので、特に女性は聴いたことがあるかもしれません。

もう1曲おすすめしたい曲は5曲目「Breakeven」。サビ部分のボーカルの高音の歌い方がよく、ハスキーボイスがこの曲にマッチしています。The Scriptは今回紹介したアーティストの中では比較的新しいグループですが、オルタナティブロックとして好まれる方もいるのではないでしょうか。

 

Where’s My Potato? – [Alexandros]

「Where’s My Potato?」は、[Alexandros](当時の[Champagne])のデビューアルバムです。今でこそ多くのライブを成功させ多数のメディアにも取り上げられるようになった[Alexandros]ですが、このアルバムの発売当初はまだほとんど無名のバンドでした。

「Where’s My Potato?」に収録されている楽曲は、全てボーカル川上洋平の実体験をもとに作られています。メンバーたちがUKロック好きなことも相まって、どこかUKの雰囲気を感じられる、英語の歌詞が目立つ、などといった特徴が挙げられます。ボーカルの川上とベース・コーラスの磯部が帰国子女なこともあり、英詞にもネイティブでよりリアリティのある表現を感じられます。邦ロックバンドが英詞を歌うことを好まない方がしばしば見受けられますが、[Alexandros]なら違和感なく聴くことができるでしょう。初期の[Alexandros]を知りたければ、ぜひ聴いてほしいアルバムです。

そしてこのアルバムでも特におすすめの曲、何よりライブで一番盛り上がる曲といえば「Don’t Fuck With Yoohei Kawakami」。
タイトルでもう既に怒っていますが、これは彼がバンド活動に専念するために会社員を退職するときの話。退職金168万貰えるはずだったのに、一銭も口座に振り込まれない怒りが歌詞に溢れるほどに込められています。思いだすのも腹が立つはずなのに、あえてこの事件を曲に(ものすごく汚い表現で)昇華してしまった川上さんに驚かせられる、そんな一曲です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

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