ラウドロック好きに勧めたい洋楽バンド9選

楽曲は1曲目の”Irresponsible Hate Anthem”からアンチアメリカ社会、アンチ全体主義、自殺すらも売りに出すアメリカの商業至上主義を風刺しつつ、俺はそれにも慣れないクズだと歌い上げ「Fuck it!」とシャウトを連発、ファック!ファック!ファック!と叫び「俺は主義そのもの、俺は憎悪だ、さあ誰も彼も殺してしまえ!」と歌いボルテージを上げていきます。

1曲目からこの調子で退廃的で自嘲的、社会風刺的な詞にあふれ、アルバムタイトル曲である”Antichrist Superstar”ではアンチ・白人、アンチ・ファシスト、アンチ・マネー、アンチ売春婦、アンチ・憎悪、アンチ自分・・・と最後は自分自身をも投げ出し身を切り刻むような曲が続いていきます。

最終曲、16曲目の”Man That You Fear”では、「俺の手に、お前の叫ぶ声を聴く者は誰もいない・・・お前のためのものは何も残っては無いのさ・・・」と世の終わりを告げる様な詞とダウナー系のナンバーで終幕するまで、全く気が抜けない秀逸なアルバムとなっています。

 

CARCASS

カーカスは1985年に結成されたイングランド出身のエクストリームメタル・メロディックデスメタルバンド。

昨今では特徴によってすでに細分化されているデスメタルシーンですが、そのうちの一つ「メロディック・デスメタル」というジャンルがあります。知られる特徴としては早いBPMに「ブラストビート」と呼ばれるドラムのリズム。そして大きな特徴として「美しさを感じさせるギターのサウンド」が挙げられるジャンルです。

そんなメロディック・デスメタルのシーンにおいて、先駆けとなったバンドの一つが、このCARCASSです。

今回オススメするアルバムは4枚目にあたる「Heartwork」。これまでのアルバムで聴かせていた残忍さより「ギターが奏でる旋律」というメロディックな要素を取り入れたデスメタルシーンの転機とも言える名盤でしょう。

その証拠に「Heartwork」以降のデスメタルシーンでは、それまではパワーコードや不協和音が主だったサウンドとは異なる「メロディー」を持つバンドが多く輩出されてきたことからも見て取れます。

デスメタルシーンにおける功績を残したCARCASS。ぜひ聴いてみてください。

 

Sepultura

セパルトゥラは1984年にブラジルにて結成されたへヴィメタルバンド。

1990年代中期、ラウドロックシーンは新たな変化が求められる時代でした。スラッシュメタルシーンを牽引してきたMETALLICAは、アルバム「Load」で新たな音楽性を切り開いたことを示し、これまでシーンの中心だった「高速スラッシュメタル」は衰退の一方をたどる一方で、KORNやRage Against the Machineなどに代表されるミクスチャーロックがシーンの中心として、セールス面でも好調を博すようになりました。

今回紹介するSepulturaも、スラッシュメタルから脱却し「よりへヴィなサウンド」を求め大御所の一員となったバンドの1つです。

彼らの初期のスラッシュサウンドもぜひ聴いて欲しいのですが、今回は敢えて1996年リリースの「【輸入盤】Roots (Expanded) [ Sepultura ]」をオススメします。

アルバムのジャケット通りに民族感を漂わせる、地を這うようなトライバリッシュなリズム。そして極端なダウンチューニングにより得られた最高に重いサウンドは、まさに「へヴィ」という形容詞以外に表現が思い当りません。

時代を変えたアーティストの一つとして、ラウドロックファンには是非聞いて欲しい一枚です。

 

Biohazard

バイオハザードは1987年にアメリカ・ニューヨーク州にて結成されたへヴィメタル・ハードコアバンド。

ハードコアにラップの要素を取り入れた先駆者がこのBiohazardです。 昨今のラウドロックではラップ調のボーカルなど珍しくもありませんが、このアーティストのサウンドは年月が経った今でも、決して色褪せることのないグルーヴを感じます。