彼女の楽曲からは、往年の王道ジャパンポップサウンドを聞くことができます。いわゆる、アナログな楽器、よく鳴るビンテージ楽器、ブラスサウンドを堪能できるサウンド、具体的には斉藤和義のようなポップロックサウンドと、女性ならではの透きとおったハイトーンでキャッチーなメロディを奏でるのが印象的です。そして、豪華バックサウンドに負けないくらいの歌唱力は、まちがいなく実力派のシンガーソングライターと言えるでしょう。
それでいて、楽曲の細かい構成や曲中のメリハリは聴く者は非常に楽しませてくれます。総括すると、弾き語り奏者からアレンジされたバンドサウンド、女性の実直な歌メロが好きな方に是非おすすめしたいアーティストです。
彼女の魅力はサウンド面に留まりません。等身大の歌詞は、若年層ははじめとしたあらゆるリスナーに共感を得られているポイントです。
彼女の公式サイトには、30秒動画という全編を作曲するには至らなかった楽曲が70ほどストックされています。カテゴリーを見てみると、邦楽・洋楽はもちろん、アニメやTV・CMソング等、様々なものにインスパイアを受けて楽曲製作を行っています。このような好奇心旺盛な性格も様々な層に受け入れられる詩づくりの手助けをしているのではないでしょうか。
そんなカノエラナのおすすめしたい曲は「トーキョー」です。その映像からは、彼女の純粋な表情と、楽器を弾くパワフルさが伝わってきます。トーキョーを気に入った方、アルバム「「カノエ上等。」 [ カノエラナ ]」を聴いてみてください。トーキョーをオープニングナンバーに据えた彼女の2枚目のミニアルバムです。
目次
8位
[official siteより]
嘘はつかない王道うたものロックバンド、ウソツキ
8位は決して嘘はつかないバンド、ウソツキです。
2013年結成されたウソツキ、竹田昌和(Vo.Gt.)、林山拓斗(Dr.)、藤井浩太(Ba.)、吉田健二(Gt.)で構成、4ピース王道うたものバンドとして活動しています。
2015年には全国ツアー、2016年には大型フェスへの出演も果たし、精力的にライブ活動を行なっています。かたや楽曲制作にも精を尽くしており、2017年4月12日に2ndフルアルバム「惑星TOKYO」がリリースされます。同月1日に渋谷Liquidroomで敢行されるワンマンライブの会場内にてアルバムの先行発売が実施されるとのこと。
ウソツキの楽曲では、本人たちが王道うたものバンドと自称する通りのものを聴くことができます。具体的には、疾走感のあるリズム隊に柔らかいギターサウンドをバックにさわやかでハイトーンなボーカルが乗るといったものです。ネット上ではよくBUMP OF CHICKENに雰囲気が似ていると称されますが、まさにバンプが好きな方におすすめしたいです。ウソツキのメンバー自身が影響されていること等は定かではありますが、バンドとしての編成からそれぞれのサウンド、特にボーカルの竹田の声は必聴です。
ウソツキを初めて聴く方には「一生分のラブレター」をおすすめしたいです。いきなりボーカルからスタート、わずか数秒の間でウソツキのサウンドの中にのめりこむことができます。このバンドの最大の魅力とも言える力強い歌声は、ハイトーンになるほど艶が増し、ウィスパーな声質との対比が非常に美しいです。また、安定したグルーヴと曲の鮮やかさを助長するギターやコーラスが彼らの実力の高さを表しています。
アルバムとしては「惑星TOKYO [ ウソツキ ]」がおすすめ。一生分のラブレターも収録されている彼らの1番有名なアルバムかと思います。
7位
[official twitterより]
横浜発!口ずさみながら踊れるグルーヴィーな雑食系バンド、アマリリス
7位は横浜出身、自称雑食系バンドの「アマリリス」です。
メンバー編成としては、二本柳亮(Vo.)、町田千尋(Gt.)、佐々木徹(Dr.)、大島朋佳(Ba.)の4ピース構成が正規メンバーとなっています。
2016年、下北沢MOSAiCでのワンマンライブでは総動員150人超を記録、シングル「Entertainment」をリリースするなど、現在も活発的な音楽活動を続けています。また同年には、新メンバーのベーシスト「とみー」こと大島朋佳を迎え入れ、新体制として活動を再開しています。2017年3月20日には新しい音源「Toys/Best Of My Love」発売決定。新しいメロウサウンドに期待です。
サウンドの印象は、アメリカのファンクバンド「Earth, Wind & Fire」を感じさせるディスコチックな仕上がりとなっています。編成も楽曲に合わせて変化する体制となっており、サックスなどの管楽器やフルートなど、様々な楽器を取り入れグルーヴィーな曲を打ち出しています。上記のようにファンクやディスコ、アシッドジャズ等踊れるような曲が好きな方におすすめしたいアーティストです。
そして、アマリリスの楽曲を聴き最もインパクト感じるものと言えば、ボーカル二本柳の声です。芯のある歌声でありながら煌びやかで美しいハイトーンボイスを聞くことができます。彼の声はライブに行く1つの楽しみでもあり、彼らのリラックスから放たれるポップサウンドはいつでもライブを盛り上げてくれます。
そんなアマリリスのおすすめしたい曲は代表曲でもある「Life is beautiful」です。南国にいるかのような爽快さやフリーダムさを想像することができ、ドライブや夏のリラックスソングとしてぴったりです。
6位
[official siteより]
兵庫出身、刺激的な歌詞が話題を呼んだ平成のシンガーソングライター、あいみょん
6位は兵庫県出身のシンガーソングライター「あいみょん」です。
2015年にデビューしたばかりの彼女ですが、彼女特有の刺々しい表現がたちまち話題を呼び、テレビ局の多くに放送NGを言い渡されながらも、オリコンインディーズランキングにてトップ10入りするという、異例の経歴をもつアーティストです。2016年、「生きていたいんだよな」のリリースを機にメジャーデビュー、2017年には様々なバンドとの対バンツアーも決定しており、2017年の活躍にさらに注目が集まります。
彼女の楽曲の特徴は、楽曲全体を通した奥行きの深さです。とても抽象的な表現ではありますが、聴けば聴くほど新しい発見が生まれ、知れば知るほどオペラのようなストーリー性を感じることができます。まるで、映画鑑賞しているような、映像が浮き出てくる感覚を楽曲から味わうことができます。
それは、彼女がシンガーソングライターでありながら、様々な表現を持っていることが要因の1つと考えられます。シンガーソングライターと聞くと、ギターやキーボードを片手に歌を届けることが一般的ではありますが、彼女の場合、バンドサウンドや語り、バラードチックな楽曲まで多彩な表現をリスナーに提供しています。特に語りでは、エレファントカシマシを彷彿とさせます。語り独特の緊張感と疾走感が曲中で繰り広げられ、セクションの展開が見事につながります。語りはダイレクトに歌詞が伝わるため、そのあとのミュージックインは非常に印象深いものとなります。
上記の通り、力強いアコースティックギターの演奏と、艶のある女性ボーカル、そして、ダイナミクスを感じたい人にオススメしたいアーティストです。
そんなあいみょんを初めて聴く方におすすめしたい楽曲は「生きていたんだよな」です。この曲は番組のタイアップ曲として、テレビ東京系ドラマ「吉祥寺だけが住みたい街ですか❔」に使用されました。あいみょんの個性が詰め込まれた一曲であり、この曲が好きな方は他の曲にもハマるでしょう。
この曲にハマった方は「憎まれっ子世に憚る [ あいみょん ]」を聴くことをおすすめします。彼女の
枚目のアルバム、通して彼女の世界観を掴むことができるでしょう。
5位
[official siteより]
次世代の王道ポップロックを担う炭酸系サウンド集団、サイダーガール
第5位はこのバンド、2014年に東京下北沢で結成されたサイダーガールです。
メンバーはYurin(Vo.Gt.)、知(Gt.)、フジムラ(Ba.)で構成、炭酸系サウンドを目指したロックバンドです。現在リリースされているものとしては、1stミニアルバム「サイダーのしくみ」、2stミニアルバム「サイダーの街まで」です。双方とも全国流通版ではありませんが、これまでの確約を見る限り、近いうちには必ず全国に名が売れるバンドとなるでしょう。2016年には初の全国ツアー「サイダーガールTOUR2016サイダーのゆくえ 君の街まで」を成功させています。
彼らの音楽性としては、公式ホームページにも記載されているように「炭酸系サウンド」を目指したポップロックサウンドが軸となっています。筆者自身、このランキングを執筆するにあたり今一度「炭酸系サウンド」に重きをおいて彼らの楽曲を視聴してみましたが、未だにその意味はわかりません(笑)。強いて言えば「爽快」ということなのでしょうか。間違っていたら申し訳ないです、、。どなたか教えて頂きたい。
私は「爽快」と解釈しましたが、ニュアンスとしては間違ってないのかな、とは思っています。彼らの爽快ロックサウンドを紹介すると、最近のロックサウンドとしては珍しくギターサウンドが非常に骨太く、かなりの存在感があります。何本も重なったギターにより楽曲の背景、サイダーガールとしての個性の1つが確立していますが、他の要素を忘れてはいけません。腰の据わったベースとドラムのサウンドが、ギターをはじめ楽曲全体に安定感を強調、彼らの楽曲の多くはAメロとBメロは落ち着いた部分を聴かせ、サビで一気に全ての楽器が同じ方向にドライブしていきます。
最後は何と言ってもYurinの強力なボーカルです。尖った鋭い声の中には甘い艶やかさがあり、1度聴いたら忘れることができないでしょう。完成度の高いバンドサウンドをギュッと閉めて統一感を出しているものこそが感情豊かなメロディーラインと言えます。
炭酸系ロックバンドという、呼び名からはどんな音を聞かせてくれるのか想像もできませんが、オーソドックスなロックサウンドが好きな方であれば、どんな方にでもお勧めできます。
サイダーガールを初めて聴く方は「スワロウ」という楽曲を聴いてみてください。彼らの持ち味である疾走感を十二分に味わうことができます。おすすめしたいアルバムはジオラマアウトサイダー [ サイダーガール ]です。スワロウを気に入った方は聴いてみてください!
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