このアルバムからは数曲がシングルカットされてヒットしましたが、その中でも”The Other Side”は制作過程を知れば知るほどお気に入りになる一曲です。初めに曲の骨格となるギターリフが完成し、ラフミックスを聴いたバンドの復活に貢献したA&R、ジョン・カロドナーが適切なアドバイスをしてホーン・セクションが加えられています。
このアルバムは結果としてバンド第二の黄金期を築き上げる事になった重要作であると共に、彼らがアイデンティティを完全に取り戻した貴重な作品であると言えます。
目次
Midnight Madness – Night Ranger
ナイトレンジャーは1982年に結成、現在も活動を続けているハードロックバンド。アメリカ出身です。
アメリカを代表するハードロックバンド、ナイトレンジャー。ジェフ・ワトソン、ブラッド・ギルズという2人の名ギタリストを擁し、典型的なキャッチーでノリのいいアメリカンハードロックサウンドで人気があるバンドです。
そんなナイトレンジャーのおすすめアルバムは1983年発売の「ミッドナイト・マッドネス [ ナイト・レンジャー ]」。特に1曲目の”(You Can Still) Rock in America”はバンドの代表曲としても有名で、耳に残る明るいメロディーに8フィンガーを多用したテクニカルなギター、聴衆も一緒に歌えるコーラスとバンドの魅力が目一杯詰まっています。
今でも頻繁にTV番組のBGMなどで使われているので、どこかでこの曲を聴いたことがあるという人も多いのではないでしょうか?
FIREHOUSE – FireHouse
ファイアーハウスは1989年に結成、現在も活動を続けているアメリカのハードロックバンド。
ファイヤーハウスは1990年代のアメリカを代表するハードロックバンドです。世界を席巻するグランジブームがスタートするまさに直前に発売されたデビューアルバム「【輸入盤】Firehouse [ Firehouse ]」は、LAメタルのような煌びやかさを残しながらもスマートで都会的な雰囲気を感じられる名盤で、アメリカでもダブルプラチナアルバムに認定されるほどの売上でした。
中でもアルバム後半に収録されているスピードチューン”Overnight Sensation”ではファイヤーハウスらしい哀愁のある美しいメロディーが堪能できます。驚くべき声量でどこまでも伸びるハイトーンボーカルは凄まじく、ハードロックファンなら是非一度は聴いてもらいたいところです。
Slippery When Wet – Bon Jovi
ボンジョヴィは1983年に結成されたアメリカのハードロックバンド。
今や世界的なビッグバンドとして知られるボンジョヴィの中でも、1986年発売の「【輸入盤】Slippery When Wet [ Bon Jovi ]」は8週連続ビルボード1位という凄まじい人気で、世界で2800万枚以上ものセールスを誇るアルバムです。このアルバムの世界的なヒットにより、バンドの人気が確立されたと言っても過言ではないでしょう。
このアルバムにはバンドを代表する名曲が数多く揃っていますが、1番のおすすめはやはり3曲目の”Livin’ On A Prayer”。トーキングモジュレーターによる印象的なギターリフは一度聴くと忘れられないインパクトです。曲後半の転調はこの曲のクライマックスで、盛り上がったまま徐々にフェードアウトしていく展開も非常にカッコイイです。1980年代のアメリカンハードロックを感じられる名曲です。
Machine Head – Deep Purple
1967年にイギリスで結成された5人編成のハードロックバンド、ディープパープル。
1972年に発表された6枚目のアルバム「マシン・ヘッド [ ディープ・パープル ]」は第2期メンバーによって制作された非常に完成度の高いアルバムで、HR/HMのお手本的な曲”Highway Star”、誰もが耳にしたことがある定番曲”Smoke on the Water”が収録されています。
ディープパープルの最大の魅力に、ギタリストのリッチー・ブラックモアのソロがあります。 ギターを破壊する派手なパフォーマンスでも有名ですが、プレイスタイルは元祖様式美のアグレッシブな速弾きギタリストです。
個人的にはディープパープル再結成後の1980年代の作品がギタープレイに無駄が少なくおすすめです。また、彼は年齢を重ねる上でどんどん世界観や完成度が増していくミュージシャンであることが全てのディープパープルの作品を聴けばわかるかと思います。ブルースのフォームの楽曲なのですが、ブルースとは一線を画するクロマティックなスケールを使用したギターフレーズのアグレッシブな”Lazy”も印象的でおすすめです。
Deep Purple in Rock – Deep Purple
ディープパープルは元々クラシックを基調としたプログレッシブバンドとも呼ぶことができ、その楽曲にはリーダーのジョン・ロードの趣向が多大に入り込んでいました。鳴かず飛ばずのその状態に不満な、リッチー・ブラックモアが「一度だけハードロックアルバムを作ろう、これでダメだったら元のクラシカル方向に戻る」との意味合いでリリースしたアルバムがこの「イン・ロック [ ディープ・パープル ]」。大ヒットを飛ばし、これで今後のバンドの路線が決まりました。
このアルバムの中でのリッチーのギターは水を得た魚のように縦横にギターを弾きまくりました。特に”Child In Time”,
“Black Night”での演奏は当時の度肝を抜き、日本でもリッチー人気、ディープパープル人気は高まっていきました。”Black Night”でのギターソロのラストのアームを使ったプレイは、ストラトキャスターの売れ行きにも大きく影響を及ぼし、それまでフォークギターを弾いていた人を大勢、エレクトリックギターへと持ち替えさせられました。
なので、オススメのナンバーは”Black Night”。こちらはインロックの日本語版に収録されています。
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