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odolとは 新世代ポップミュージックの体現者である彼らのルーツを紹介します

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今回は、新世代のポップミュージックの体現者、odolを紹介します。まだ結成して間もないodolはメディア露出こそ少ないものの、最近ではワンマンライブも敢行、フェスに引っ張りダコなインディーズバンドのニューカマーと言えます。odolの音楽を聴きもっと彼らを知りたいと感じた方はぜひこの記事をご覧ください。

彼らのおすすめアルバムやおすすめしたい曲はもちろん、影響を受けたアーティストなど、odolのルーツに迫りたいと思います。

[official siteより]

 

プロフィール

メンバー

  • ミゾベリョウ(Vo,Gt.)
  • 森山公稀(Piano)
  • 早川知輝(Gt.)
  • 井上拓哉(Gt.)
  • 垣守翔真(Dr.)
  • Shaikh Sofian(シェイク・ソフィアン)(Ba.)

 

バンド名の由来

最初は、ミゾベと森山のユニット名として使用していたのをそのままバンド名として採用しています。ミゾベいわく「日本語でドラマチックなイメージを持った言葉が良い」と思って出てきた言葉が「おどる」だったそう。

「踊る」と「躍る」の二つの意味がある日本語っぽさをミゾベが気に入り、最初はカタカナの「オドル」として活動していましたが、「カタカナである事に100点じゃなかったところがあった」という理由で、一番しっくりときたアルファベットを採用し、現在の表記としています。

ちなみに、「おどる」の前の候補は「ひとめぼれ」だったとか・・・。

 

経歴

2014年 ミゾベリョウと森山公稀を中心に5人組ロックバンドとして「odol」結成
2014年7月 「FUJI ROCK FESTIVAL’14 ROOKIE A GO-GO」に出演。
2015年5月 1st Album「odol」リリース。
2016年5月 2nd Album「YEARS」リリース。
2016年11月 早川知輝(Gt)が加入

 

所属レーベル

UK.PROJECT:MO’SOME TONEBENDER、勝手にしやがれ、銀杏BOYZ、POTSHOTなどが所属。

 

活動拠点

主に東京を拠点に活動しています。2016年12月に初のワンマンライブ「Variation」を開催し、その後も東京各地で精力的にライブ活動を行っています。

 

音楽性

ジャンルはオルタナティブロックと呼ばれる事が多いですが、この言葉自体が非常に広い範囲の音楽性をカバーするので、これだけで彼らの音楽を説明するのは難しいです。それどころか、彼らの音楽のカテゴライズはオルタナティブロックの範疇にも留まらず、「ノンジャンル」と表現される事もあるくらいです。

それで終わってしまうと元も子もないので、もう少し細かい視点から彼らの音楽を紐解いていきましょう。odolの音楽で特徴的なのがエフェクトのたっぷり効いたギターサウンドです。これはジャンルで言えばシューゲイザーに位置づける事ができます。シューゲイザーとは、ロックジャンルの一つでディストーションなどのエフェクトを用いたノイジーなギターとポップなメロディーを両立させた浮遊感のあるサウンドを特徴とします。

代表的なバンドとしては、My Bloody Valentineが有名で、彼らが1991年に発表したアルバム「loveless」は、シューゲイザーの金字塔として発売から15年以上が経過した今なお高い評価を受けており、ローリングストーン誌が選ぶ「オールタイムグレイティストアルバム」にて、221位にランクインしています。

odolにおいてもラウドに展開するギターで共通点を見いだすことはできますが、両者の違いはMy bloody Valentineがディストーションを効かせたギター中心のサウンドで、全体として陰鬱とした雰囲気の中で垣間見えるポップなメロディーが特徴だったのに対して、odolは美しいピアノサウンドが前に出る形で曲が展開し、それに溶け合うようにディストーションギターが絡んでくるので、圧迫感はなく晴れやかな雰囲気の楽曲が多いです。

普通、こういったギターサウンドの場合は、キーボードも負けじと電子音を駆使したエフェクト音を満載にするバンドが多いのですが、odolはピアノの音を極端に変える事はせず、生音の良さを轟音ギターの中にうまく落とし込んでいます。さらに、日本のクラシックな歌謡曲の要素を含む耳馴染みの良いメロディーラインがそれらをさらにポップに仕上げています。

そんな音楽性について、メンバー自身は「サウンド面のモデルはいない」と語っています。上記のMy bloody Valentine以外にも、Radiohead、toeなど共通点のあるバンドはいますが、全体的なサウンドとしてみると、完全に一致するバンドを見つける事は困難です。それが、彼らをノンジャンルのバンドと位置付けさせる一因と言えるでしょう。

 

歌詞

次世代の邦楽ロックシーンを背負って立つのではないかと業界から注目を浴びているニューカマー「odol」 荒々しくも唸るシューゲイズサウンドに繊細なピアノサウンドを加えるといったその音楽性もさることながら、叙情的でリスナーの心を揺さぶる歌詞も大変人気です。

odolの歌詞の特徴は変化していく日常へのやるせなさや、戸惑いを表現するフレーズが非常に多いことです。そのノスタルジックさは誰しもが感じたことのある普遍的な感情ですが、移ろいゆく日常と共に消えていく脆く儚いものでもあります。彼らは普遍さと脆さ、その両極端な性質を持っている感覚というのをバランス良く言葉に置き変えて吐き出していくのです。

時間の変化をメランコリックに表現している楽曲が多い2nd Album「YEARS」に収録されている「退屈」「YEARS」に注目してご紹介いたします。

 

冬の星座も流れて

君だけには会えない

そうだね 今日だけ思い出そう

 

街はあの場所を隠して 回るものだと籠の鳥は言う

去年の八月の空の青さが 忘れられないのも

わかる気がするような

彼らの歌詞を読めばわかりますが、曲中の登場人物と私たちは非常に近い存在であるということがわかります。一般的な生活を送る我々と何も変わらない日常を生きています。選んでいる言葉がこれといった特別さを感じさせないのです。そんな我々と同じである普通な登場人物の想いがボーカルの絞り出すような声に乗ることによって、私たちの日常における言葉にできない想いというのをきちんと代弁してくれています。

ここまで彼らのノスタルジック視点に注目して歌詞をご紹介していましたが、彼らは過ぎていく過去を憂うだけではありません。2nd Albumのフィナーレを飾る「夜を抜ければ」では過ぎていく時間を夜明けに例え、逃れられようのない未来への希望も歌っています。

 

話をしよう

忘れられないこと

僕にもあって

それでも夜を抜ければ

新しいことばかりだ

夜と朝の対比はその他の楽曲でもよく使われている表現です。若者にとっての夜は目まぐるしく動き回る現実社会から切り離された自分たちだけの時間と考えられます。その短くも静かな時の中から徐々に日常へ戻されていく描写。ゆっくりと大人になっていく情景をodolは非常に巧みに描いていくのです。

平均年齢20代前半の若い彼らが歌い上げる感情というのは、簡単に一言で言ってしまえば「青さ」でしょう。年齢的にもその感覚を一番リアルに紡ぎ出せる今。彼らの輝きは非常に眩しいものとなっています。これからもより洗練されていくであろうバンドサウンドと比例するように詩情感は時が経てば消えていくのでしょうか?バンドの成長と共に変化していくと思われる彼らの歌詞の世界に耳を傾けたいですね。

最新ライブ情報

1/29(日)心斎橋Pangea
2/12(日)ESP 12号館
2/17(金)下北沢SHELTER
3/3(金) #凄い日 新代田
3/17(金)渋谷Milkyway
4/2(日)渋谷7th Floor

 

おすすめのアルバム紹介

odol

記念すべきファーストアルバム。結成からわずか半年でリリースされた本作ですが、そのクオリティは非常に高いです。シューゲイズ的なラウドなギターサウンドが多く登場しますが、決して耳障りな事はなく、むしろ美しいピアノの旋律を際立たせるのに一役買っています。

おすすめ曲

「飾り過ぎていた」

メンバーも愛着を語っているこの楽曲。静かなピアノサウンドから始まり、サビはギターがラウドにからみ、がらりと曲調が変わります。しかし、音の厚みが増しても曲全体に漂う儚げでさわやかな印象は変わりません。これだけギター、ピアノが次々と変容していく中で曲の雰囲気が変わらないのは、ドラム、ベースのリズム隊がしっかりとタメをキープし、愚直にリズムを刻み続けているからでしょう。曲の中でしっかりと役割分担が出来たチームワークの良い曲と言えますね。

 

「欲しい」

ロック調のギターカッティングで始まるこの曲は、アルバムの中でも特に疾走感のある曲です。しかし走る楽器陣の中で一人、ピアノだけは落ち着いた旋律を刻み、荒々しいサウンドの中でポップな浮遊感を表現しています。odol独自のロックチューンといったところでしょうか。

 

YEARS

セカンドアルバム。メンバー5人が共通して持っている感覚、モラトリアムをコンセプトに制作された今作は、より統一感のあるストイックなアルバムに仕上がっています。音楽性はジャズ、R&B、ポストロック、エレクトロニカなどのジャンルを巧みに融合させ、さらに厚みを増しています。

「機材的には今作の方がシューゲイズ」と語る井上のギターは、ディストーションのみに留まらない多彩な音色を示し、表現の幅がぐっと広がっています。特に、オープニング曲「years」は、彼の新たなアプローチを感じられる良曲です。

森山のピアノは原音を大事にするスタイルは変わっていませんが、常に楽曲の主役を張っていた前作と違って、他の楽器を引き立てる黒子役を引き受ける曲があったりとメリハリの効いたサウンドになっています。楽曲「グッドバイ」は、ギター、ベースに同調していくようなピアノサウンドが非常に心地よい曲です。

恒守のドラムはタメのきいた腰の据わったプレイは健在ですが、前作よりもオカズが多い印象ですね。彼の良い所は高い技術を持っているのに、それを主張するようなワンマンプレイがまったく無いところです。よく聴くと実はすごい事をしている、というドラムプレイが多く、楽曲「退屈」は、彼の安定したリズムキープとセンス溢れるフィルインが同時に味わえる曲です。

シェイクのベースは、良い意味でスタンダードな出音に立ち戻ったという印象です。曲の屋台骨となるにはどのような音が適切かという事をしっかりと考え抜いて作られた普遍性のあるベースサウンドです。だからといって、ベースプレイまでもシンプル一辺倒になる訳ではなく、フレージングで魅せる曲もちゃんとあります。彼のベースプレイを味わいたいならば「逃げてしまおう」「17」などがおすすめですね。

ミゾベのボーカルは歌唱法に大きな変化はありませんが、前作よりもくっきりとしたハリのある声になっています。特に中音域の歌声に力があり、安定感が増していますね。
新たなコンセプトを持って作られた今作ですが、実験性を持ちながらもポップさを失わずに良曲を揃え、その上でメンバーの成長をも感じさせるという贅沢なアルバムとなっています。

おすすめ曲は「逃げてしまおう」「グッドバイ」「years」

最新アルバム「YEARS [ odol ]」の収録曲や評価はこちら

影響を受けたアーティスト

YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)

「サウンド面のモデルはいない」と公言する彼らですが、森山がインタビュー内で「ルーツとして一番近い」と語っているのが、このYMOです。

YMOは1978年に日本で結成された音楽ユニットです。

 

メンバーは、

  • 細野晴臣(Ba)
  • 高橋幸宏(Dr.Vo)
  • 坂本龍一(Key)

YMOの一番の功績は何といってもコンピュータプログラムを駆使した電子音楽を日本に根付かせた事でしょう。日本におけるテクノポップ、エレクトロ、フュージョンなどの先駆けと言えます。これらのジャンルはロックなどの大衆音楽に比べてやや難解な要素を含みますが、巧みなアレンジで技術的レベルの高さと万人にも受け入れられるポップさを両立させ、当時の若者たちの間で熱狂的な支持を得ました。

それぞれのメンバーが高い演奏技術と作曲能力を持ち、多くのジャンルを柔軟に取り込む事ができたことがその躍進のバックボーンと言えるでしょう。解散後もメンバーの活動は一時的なムーヴメントでは終わらず、それぞれが日本音楽業界に貢献し、影響を与え続けています。

 

細野晴臣

YMO解散後「Non Standard」「Monad」の二つのレーベルを立ち上げ、有望なアーティストの活動をプロデュースするかたわら、作曲も精力的に行い、和田アキ子、イモ欽トリオ、山下久美子、松田聖子、研ナオコなど多岐にわたって楽曲提供を行っています。もちろんプレイヤーとしても健在で、元メンバーの坂本龍一は元より、忌野清志郎、くるり、シーナ&ロケッツ、UAなどの有名アーティストと共演し、数々の名演を生み出しています。

 

高橋幸宏
解散後はソロプロジェクトを活発化させ全国でツアー活動を行い、さらに「ビ―トニクス」や「サディスティック・ミカバンド」のバンドメンバーとしてマイペースに活動を続け、名プレイヤーとして数々のライブに出演しています。それだけでなく、自身が立ち上げたファッションブランドのデザイナーを務めるなど、音楽だけに留まらない幅広い活動をしています。

 

坂本龍一

三人の中では最も知名度の高いメンバーではないでしょうか。YMO活動中も、アレンジを手掛けた「アメリカンフィーリング」での日本レコード大賞編曲賞を受賞し、忌野清志郎との共作シングル「い・け・な・いルージュマジック」で40万枚の売り上げを記録、映画「戦場のメリークリスマス」では音楽を担当し、英国アカデミー賞の作曲賞を受賞するなど、数々のプロジェクトで成功を収めています。

最近では中咽頭癌であることを公表し、コンサート活動を休止するなど、健康状態が心配されましたが、山田洋次監督の映画「母と暮らせば」の音楽担当で復帰すると、それが毎日映画コンクールの音楽賞を受賞し、まだまだ健在ぶりを示しています。そのストイックな音楽活動とは裏腹に性格はユーモアに溢れ、他の二人に比べてバラエティでのメディア露出も多いです。お笑いコンビ「ダウンタウン」との共演は特に有名ですね。

おすすめ曲「Technopolis」

 

odol好きにおすすめのアーティスト

Radiohead

メンバー
トム・ヨーク
ボーカル / ギター / ベース / ピアノ / シンセサイザー / タンバリン / ドラム

ジョニー・グリーンウッド
ギター / ピアノ / シンセサイザー / オンド・マルトノ / ストリングス / グロッケンシュピール・シロフォン / ラップトップコンピューター / トランジスタラジオ / カオスパッド

エド・オブライエン
ギター / バックボーカル・コーラス / ギターエフェクト・サンプリング/ ドラム/ カバサ / パーカッション

コリン・グリーンウッド
エレクトリックベース / ウッドベース / シンセサイザー /キーボード /サンプリング/ パーカッション

フィル・セルウェイ
ドラム / バックボーカル/ パーカッション / リズムマシーン

本人たちは影響をまったく受けていないと語っていますが、エフェクトの効いたギターにきれいなピアノが幻想的に絡んでくる音作りや、包容力のあるボーカルなど類似点は多く、odolを気に入るならば、Radioheadも是非聞いてみられる事をおすすめします。

Radioheadは、イギリスのロックバンドです。現代のオルタナティブロックの歴史を語る上で外すことのできないバンドであり、従来の音楽を作り変えて新しいジャンルを作っていくオルタナティブロックをそのまま体現するバンドです。活動初期は大ヒット曲「Creep」に代表されるようなシンプルでポップなギターロックを得意としていましたが、アルバムを重ねる毎にそのアレンジは実験性に富んだ革新的なサウンドに変わっていきます。約1年間の制作期間をとって練りこまれた3rdアルバム「OK Computer」は、エレクトロサウンドとギターロックがポップに融合した名盤として、世界中から評価され800万枚のセールスを記録しています。

ここまででも十分な偉業ですが、Radioheadはここに安住する事は無くOK computerで作り上げたサウンドを捨て去り、さらに大胆なエレクトロニカサウンドを導入した「kid A」を発売。商業的自殺とまで言われた音楽的変遷でしたが、メディアの冷えた評価に反して世間では大いに受け入れられ、400万枚の大ヒットを飛ばしています。

先進的なサウンドというものは、とかく難解で一般受けしにくいものになりがちですが、Radioheadの秀逸な点は新たなジャンルに手をつけてもポップさを失わない点です。そこが最もodolと共通している所と言えますね。

おすすめしたい曲は「airbag」「creep」

 

まとめ

「誰にも似ていないサウンドで、誰でも聞きたくなるような音楽を表現する」

非常に難しい事ですが、音楽としては理想系とも言えます。そこに向かう事をいささかもためらわず、まっすぐストイックに自分たちの音楽を作り上げていくodolにこれからのジャパニーズミュージックの未来を見るような気がします。

音楽の表現方法は時代によって大きく変わっていきますが、良い音楽を作り出そうとする情熱は今も昔も冷める事がありません。PVやライブ配信など音楽を「観る」機会が多くなった現代だからこそ、音のみに徹底的にこだわったodolの音楽を「聴く」事で新たな音楽の楽しみ方を模索してみてはいかがでしょうか?

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