odolとは 新世代ポップミュージックの体現者である彼らのルーツを紹介します

忘れられないこと

僕にもあって

それでも夜を抜ければ

新しいことばかりだ

夜と朝の対比はその他の楽曲でもよく使われている表現です。若者にとっての夜は目まぐるしく動き回る現実社会から切り離された自分たちだけの時間と考えられます。その短くも静かな時の中から徐々に日常へ戻されていく描写。ゆっくりと大人になっていく情景をodolは非常に巧みに描いていくのです。

平均年齢20代前半の若い彼らが歌い上げる感情というのは、簡単に一言で言ってしまえば「青さ」でしょう。年齢的にもその感覚を一番リアルに紡ぎ出せる今。彼らの輝きは非常に眩しいものとなっています。これからもより洗練されていくであろうバンドサウンドと比例するように詩情感は時が経てば消えていくのでしょうか?バンドの成長と共に変化していくと思われる彼らの歌詞の世界に耳を傾けたいですね。

最新ライブ情報

1/29(日)心斎橋Pangea
2/12(日)ESP 12号館
2/17(金)下北沢SHELTER
3/3(金) #凄い日 新代田
3/17(金)渋谷Milkyway
4/2(日)渋谷7th Floor

 

おすすめのアルバム紹介

odol

記念すべきファーストアルバム。結成からわずか半年でリリースされた本作ですが、そのクオリティは非常に高いです。シューゲイズ的なラウドなギターサウンドが多く登場しますが、決して耳障りな事はなく、むしろ美しいピアノの旋律を際立たせるのに一役買っています。

おすすめ曲

「飾り過ぎていた」

メンバーも愛着を語っているこの楽曲。静かなピアノサウンドから始まり、サビはギターがラウドにからみ、がらりと曲調が変わります。しかし、音の厚みが増しても曲全体に漂う儚げでさわやかな印象は変わりません。これだけギター、ピアノが次々と変容していく中で曲の雰囲気が変わらないのは、ドラム、ベースのリズム隊がしっかりとタメをキープし、愚直にリズムを刻み続けているからでしょう。曲の中でしっかりと役割分担が出来たチームワークの良い曲と言えますね。

 

「欲しい」

ロック調のギターカッティングで始まるこの曲は、アルバムの中でも特に疾走感のある曲です。しかし走る楽器陣の中で一人、ピアノだけは落ち着いた旋律を刻み、荒々しいサウンドの中でポップな浮遊感を表現しています。odol独自のロックチューンといったところでしょうか。

 

YEARS

セカンドアルバム。メンバー5人が共通して持っている感覚、モラトリアムをコンセプトに制作された今作は、より統一感のあるストイックなアルバムに仕上がっています。音楽性はジャズ、R&B、ポストロック、エレクトロニカなどのジャンルを巧みに融合させ、さらに厚みを増しています。

「機材的には今作の方がシューゲイズ」と語る井上のギターは、ディストーションのみに留まらない多彩な音色を示し、表現の幅がぐっと広がっています。特に、オープニング曲「years」は、彼の新たなアプローチを感じられる良曲です。

森山のピアノは原音を大事にするスタイルは変わっていませんが、常に楽曲の主役を張っていた前作と違って、他の楽器を引き立てる黒子役を引き受ける曲があったりとメリハリの効いたサウンドになっています。楽曲「グッドバイ」は、ギター、ベースに同調していくようなピアノサウンドが非常に心地よい曲です。

恒守のドラムはタメのきいた腰の据わったプレイは健在ですが、前作よりもオカズが多い印象ですね。彼の良い所は高い技術を持っているのに、それを主張するようなワンマンプレイがまったく無いところです。よく聴くと実はすごい事をしている、というドラムプレイが多く、楽曲「退屈」は、彼の安定したリズムキープとセンス溢れるフィルインが同時に味わえる曲です。

シェイクのベースは、良い意味でスタンダードな出音に立ち戻ったという印象です。曲の屋台骨となるにはどのような音が適切かという事をしっかりと考え抜いて作られた普遍性のあるベースサウンドです。だからといって、ベースプレイまでもシンプル一辺倒になる訳ではなく、フレージングで魅せる曲もちゃんとあります。彼のベースプレイを味わいたいならば「逃げてしまおう」「17」などがおすすめですね。

ミゾベのボーカルは歌唱法に大きな変化はありませんが、前作よりもくっきりとしたハリのある声になっています。特に中音域の歌声に力があり、安定感が増していますね。
新たなコンセプトを持って作られた今作ですが、実験性を持ちながらもポップさを失わずに良曲を揃え、その上でメンバーの成長をも感じさせるという贅沢なアルバムとなっています。

おすすめ曲は「逃げてしまおう」「グッドバイ」「years」

最新アルバム「YEARS [ odol ]」の収録曲や評価はこちら

影響を受けたアーティスト

YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)

「サウンド面のモデルはいない」と公言する彼らですが、森山がインタビュー内で「ルーツとして一番近い」と語っているのが、このYMOです。

YMOは1978年に日本で結成された音楽ユニットです。

 

メンバーは、

  • 細野晴臣(Ba)
  • 高橋幸宏(Dr.Vo)
  • 坂本龍一(Key)

YMOの一番の功績は何といってもコンピュータプログラムを駆使した電子音楽を日本に根付かせた事でしょう。日本におけるテクノポップ、エレクトロ、フュージョンなどの先駆けと言えます。これらのジャンルはロックなどの大衆音楽に比べてやや難解な要素を含みますが、巧みなアレンジで技術的レベルの高さと万人にも受け入れられるポップさを両立させ、当時の若者たちの間で熱狂的な支持を得ました。

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