また、音楽とは直接関係ないですが、小原のトークは肩肘が張った感じやプロフェッショナルな仕事感がなく、その場にいるリスナー達と楽しい時間を共有したいというような優しさが感じられ、見ていて温かい気持ちになります。インタビュー記事などを見てもわかるように、彼らの等身大に好きなものを表現している姿勢がとても好感を持てます。
歌詞
Tempalayの歌詞は遊び心があり非常に魅力的です。初めて見る人はきっと、まるでおもちゃ箱から歌詞が飛び出してくるような気がして踊りだしたくなることでしょう。
そのバンド名からも不思議さが伝わってくるとってもユニークな彼らの楽曲はどれも自由で歌詞にはポップさが表現されています。
ここではそんなtempalayの歌詞を通して彼らの魅力について紹介していきます。
言葉遊び
リスナーに想像力を与えるような歌詞を作詞しているのはボーカルギターの小原綾斗。
彼曰く歌詞は全ての楽曲において曲ができあがってから書いているそうで、感覚からできているものであるため、深い意味やこだわりはないのだとか。感覚を信じるボーカルはその時々の気持ちを歌詞に込めて歌っているという人がいますが、小原綾斗もそのタイプなのかもしれません。
何度も繰り返し歌う間に新しい気持ちが歌詞に乗り、そういった「ステージでの出来事」も楽しんでいることがわかります。
「言葉遊び」というワードが似合うアーティストには「意味」や「理由付け」は必要ないのかもしれません。
「そうなんですよ、結局言葉遊びなんですよ、歌詞って。いま、説明的な歌が多いですよね。というか、表現することにおいて全部説明しすぎるものが多くなってきていて、情景や心情を説明しすぎる歌詞や、映画にしても、普通にお茶してる時に、“絶対そんなん言わんやろ”みたいなそんな説明的なセリフがあったりして」
引用:FIGARO.jp
彼らの歌詞の特徴は言葉の使い方が自由であることでしょう。リスナーからの人気曲「New York City」では「ビューティフルなデイ」を繰り返し歌っていることが印象的です。
「good time」では「モーニングチル」「スローめにホール揺らしてく」などの耳慣れない言葉も登場し、カタカナで書かれていることが歌詞へのイメージを明るくし、楽曲に不思議さを与えているようにも感じます。
そんなTempalayはいったいどんなものに影響を受けてきたのでしょうか。
影響を与えたもの
Tempalayは楽曲がサイケデリックな印象であることからゆらゆら帝国にも通ずるものがあるように感じるリスナーが多いようですが、Tempalayとしては特に影響は受けていないそうです。
日本人のアーティストでは「Dragon AshとRIP SLYMEが好き」と語っていましたが、いずれも「影響を受けました」という表現ではないようです。楽曲を聴いてみても、それらのアーティストとは似てるとは言い難いです。どこまでも不思議すぎる彼らの考え方ですが、こうしたわかりにくさが魅力となってリスナーの心を惹きつけているのかもしれません。
そんなtempalayですが、さまざまなインタビューで「サザンオールスターズ」を絶賛しています。
「そんなに知らないですけど、“慕情”が入ってる『世に万葉の花が咲くなり』っていうアルバムは持ってました。全然海っぽいアルバムじゃないんですけど。“ニッポンのヒール”、あの曲はヤバいっすね。めっちゃ懐かしいな。唯一持ってるサザンの1枚です。韻をふむ感じとか、歌詞とか結構影響されてるかもしれないです。あと映画の『稲村ジェーン』のサントラも持ってたな」
引用:musium.net
「そんなに知らないけど」といいつつも影響されているとはっきり公言したアーティストはサザンだけではないでしょうか。
別のシーンでもサザンの歌詞を褒める発言をしていることもあり、小原にとってサザンは気になるバンドであり支えられた音楽なのかもしれません。
リスナーからの評価
歌詞についての説明は特にしていないtempalayですが、リスナーは彼らの歌詞をどう思っているのでしょうか。
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