邦ロック(邦楽ロック)とは 意味や定義、話題のアーティストを紹介します!

「ファンキーモンキーベイビー」など、日本語と英語の混合詞を確立した「キャロル」

 

邦ロックの多様性

1970年代以降、様々なロックバンドが誕生します。

 

山下達郎、大貫妙子などが在籍していたシュガーベイブ、近年では名プロデューサーとして知られていた故・佐久間正英の四人囃子などのように邦ロックの歴史を語る上で欠かせない存在のバンドや、ラウドネスなど海外でも高い評価を受けたバンド、サザンオールスターズブルーハーツなど日本のヒットチャートにロックを浸透させたバンドなど、邦ロックのなかでも様々なジャンルの邦ロックバンドが現れました。

しかし、いずれのバンドも一聴すれば海外のロックバンドの影響を大きく受けていることが分かります。

また、世界でプログレブームが起きれば日本でもプログレバンドが登場するなど、海外のロックのムーヴメントやブームに乗る流れでそのジャンルの邦ロックバンドが誕生している場合が多くあります。

しかし、それは単なる模倣ではなく、日本国内で変わらず愛されている歌謡曲のテイストも含まれています。
そのため、例えハードロックやパンクロックなどの邦ロックバンドであっても、歌謡曲の最大の特徴のひとつである「親しみやすいメロディ」が内在していることが特長です。

このことから、邦ロックは洋楽ロックの影響を受けながらも、日本独自の解釈で誕生、進化しているといえます。

「シュガーベイブ」

 

邦ロックのガラパゴス化

しかし、2000年代以降、邦ロックはこれまでとは違う流れで派生していきます。

 

それまで登場してきた邦ロックバンド・ミュージシャンはバックボーンに必ず海外のロックがありましたが、邦ロックが多様化したことで、洋楽ロックを知らずともありとあらゆるロックを知ることができるようになりました。

その結果、邦ロックの影響を受けて結成された邦ロックバンド、という流れが誕生しました。
近年の邦ロックは、むしろこの図式によるものが多いでしょう。

 

以上のことをまとめてみると、邦ロックを次のように定義づけることができるかと思います。

「邦ロックとは、歌詞は日本語・英語を問わない自由性があり、日本独自に進化していったロック」

といえます。

日本独自に進化していったということは、世界的にみてもオリジナリティのあるロックということです。

事実、WEEZERのリバース・クォモをはじめとして洋楽ロックミュージシャンも邦ロックに魅せられ、彼自身も邦ロックバンドを作るほど、邦ロックは魅力のあるジャンルなのです。

 

邦ロックファッションの特徴

洋邦問わず様々なロックに影響を受けて誕生した邦ロックバンドは、サウンドだけでなく服装や髪形などビジュアルにも影響を受けています。

ここでは、そのファッションのスタイルごとに分けて、邦ロックのファッションにはどんな種類があるのか見ていくことにしましょう。

 

モッズスーツスタイル

「The Bawdies」

 

モッズとは、1960年代にイギリスで流行した、音楽性に加えてファッションやライフスタイルにまで一貫した一代ムーブメントです。

洋楽ロックでモッズスタイルを着こなした代表的なバンドといえばやはりビートルズでしょう。
彼らのように、スーツスタイルのバンドは国内外多く存在します。

とりわけGSは全員がスーツなど揃いのスーツで身を纏い演奏していました。
そのため、現在でも日本国内で開催されるモッズイベントでもGSの曲をプレイするDJもいます。

 

邦ロックで代表的なバンドはザ・コレクターズです。
フロントマンの加藤ひさしは日本を代表するモッズとして知られ、「自宅のターンテーブルにアメリカのバンドのレコードは乗せたくない」という逸話があるほどです。

そのほか、ミッシェルガンエレファントザ・ボウディーズなどもモッズスーツを着こなしている邦ロックバンドです。


「ザ・コレクターズ」

 

リーゼントスタイル


「ザ・マックショウ」

 

アメリカンロックに影響を受けた邦ロックバンドに多く見られるリーゼントスタイル。
日本では前述したキャロルが代表的です。

ただし、1980年代に人気だった横浜銀蠅などももリーゼントですが、彼らの場合、ルーツミュージックの影響というよりも当時のつっぱりブームを受けてのものなので、他とは異なる派生の仕方といえます。

 

パンキッシュヘアスタイル


「SLANG」

いわゆるつんつんヘアやモヒカンヘア、パンクヘアとも呼ばれます。

ラフィンノーズSLANGなど、攻撃性のある髪型だけにパンクロックやハードロック系の邦ロックバンドに多くみられます。