人気邦ロックアーティスト15選 2010年以降結成のニューカマーを紹介

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目次

fox capture plan

フォックス・キャプチャー・プランは2011年に結成されたジャズロックバンド。

fox capture planは3人組のインストゥルメンタルバンド、ピアノ・ベース・ドラムによって構成された流れるような演奏が特徴的です。
3人それぞれの演奏技術がとても素晴らしく、歌詞が存在しないfox capture planの楽曲ですが、高い演奏技術によって洗練されたスタイリッシュな世界観をかたち作っています。

楽曲には疾走感のある曲が多く、縦横無尽に駆け回るピアノの音色にシックでかっこいいベースと輪郭を浮き立たせるドラムが混ざり合い、電子音を組み合わせることで近未来感も演出され、聴いていると自然と体が動き出すような耳が幸せになる曲たちばかりです。

どのアルバムも完成度の高いものばかりですが、セカンドアルバムの「fox capture plan/BRIDGE」の中に収録されている”Attack on fox”は今まさに戦いが始まるといった臨場感や興奮が伝わってきてテンションを上げてくれる一曲でもあります。
fox capture planを聴くことでインストバンドにしか表現することのできない世界というものが確かに存在し、それは他のロックバンドにも負けないような素晴らしいものなのだということを知ることができるはずです。

 

PELICAN FANCLUB

ペリカンファンクラブは2012年に結成された4ピース邦ロックバンド。

BUMP OF CHICKENやRADWINPSと若い世代に希望や夢を与えるバンドは思わず口ずさんでしまうような音楽で、心が真っ直ぐ伝わってくる歌が特徴的。そんな立ち位置を次世代で担うのは注目のバンド、PELICAN FANCLUB。

ボーカル・ギター、エンドウアンリの澄んだ透明感あるボーカルが乗せるのは人を思う優しい気持ちと励まし、それを加速させる爽やかなロックチューンなサウンドに思春期真っ盛りの人たちの心にダイレクトに刺さると今話題を呼んでいます。先日発売した「Home Electronics [ PELICAN FANCLUB ]」では、持ち味の疾走感とキャッチーさで勝負に出た”Night Diver”をはじめ、彼らの今を全身全霊でぶつけた作品が並んでいます。

聴きやすいメロディにうっとりとするほど綺麗なボーカルはリスナーに寄り添うように体に馴染む優しい音楽です。PVでは、上記のような音楽と共に某ファッションブランドが衣装提供したオシャレな仕上がり、ファッションとも精通したバンドで今後の活躍の幅広さにも期待できます。

今作では自分自身というよりも、人を思って作った曲が並ぶとのこと。リスナーがイメージしやすい、身近に感じやすい曲を考えて歌っているとのこともあり、誰もが感じる不安や焦りをほぐしてくれるような歌詞が散りばめられており、まさに「人を救う作品」となっています。ティーンエイジャーの憧れかつ代表的アーティストになるであろうPELICAN FANCLUBをこの作品でいっぱい感じてみてください。

 

Suchmos

サチモスは2013年に活動を開始した6人組の邦ロックバンドです。

恐らく世間が初めてサチモスの楽曲を聴いたのは”STAY TUNE”でしょう。車のCMで話題になったこの曲は、お洒落でセンスの良さにかつての渋谷系アーティストをイメージさせるほど印象的ではなかったでしょうか。
2017年1月にリリースされたスタジオアルバムとなる2ndアルバム「THE KIDS [ Suchmos ]」は、全体的にスタイリッシュでクールな楽曲が多く、ファンキーなベース、スムースなドラム、リズミカルなギター、ポップセンスの良いキーボード、R&Bで甘く艶のあるヴォーカルが心地よく響くアーバンソウルテイストな作品に仕上がっており、誰にでもおすすめできる名盤です。

音楽性はブラックミュージックのリズムを音楽的センスの良さでロックやポップスに落とし込んでおり、Maroon5やJamiroquaiと共通項があるように聴こえます。しかし、Suchmosのサウンドはそれらに加えて日本のリスナーを意識した”Japan Edition”といった印象です。個人的にはよりグルーヴィーでお洒落なサウンドでも良かったように思います。例えば、カッティングするギター、動きまわるベースライン、ローズピアノの音色、オーディエンスを魅了するソウルフルなヴォーカルをお洒落のイムズだと考えています。

つまり、「グルーヴィー」×「ソウルフル」=サウンド(音響)がお洒落なイメージに仕上がります。
音の雰囲気からいえばブリティッシュソウル、アシッドジャズになりますが、1970、1980年代ダンスクラシックスのような古い楽曲の良さを取り入れた音楽は色褪せることがないので、普遍性を追究した作品を期待したいです。

 

DYGL

ディグローは2013年東京都にて結成されたオルタナティブロック・インディーロックバンド。

2017年にリリースした1stフルアルバム「Say Goodbye to Memory Den [ DYGL ]」は、2000年代初頭から巻き起こったガレージリバイバル、ロックンロールリバイバルから影響を受けたようなプリミティブなロックサウンドが印象的な作品に仕上がっており、非常におすすめ。

ここ数年、日本のミュージックシーンでは4つ打ちで踊れるようなダンスロックがブームになっている傾向がある中で、ある意味でプリミティブなロックサウンド自体が特殊になっていると捉えられますが、重要な点は彼らのリバイバル的な音楽性をいかに商業的な成功に結びつけられるか、ではないでしょうか。

リバイバル戦略には、

  • A.過去を忠実に再現し、旧来のファンの懐古心に訴求するタイプ
  • B.新しいファンに新鮮なサプライズを与えるため、あえて古い意匠を利用して取り込むタイプ

の2つがあります。旧来のターゲットを狙うリバイバルは、過去に獲得したファンという安全パイは存在するものの、市場としての広がりは弱く一時的な盛り上がりに終わってしまいます。 例えば、8曲目”Let It Out”はヴォーカル、ギター、ベース、ドラムで構成されているシンプルなバ ンドサウンドですが、音質はブラッシュアップされてサウンドの輪郭が明確になり、奥行が生まれ、無駄な音を削ぎ落とした結果、純度の高いロックサウンドに仕上げています。あえてシンプルに聴こえるように、そのためにとても計算されたアレンジを施しています。

ただ、新規顧客を獲得するためのリバイバルはターゲット層が異なるために、過去のどの部分を切り取り、彼らのどの部分をアップデートするかのバランス感覚と現在の市場を見極める審美眼をプロデューサーは持っていないとビジネスは成功しないとも捉えられます。リバイバルをどのように武器にするか、今後が非常に楽しみなバンドです。

 

ヤバイTシャツ屋さん

ヤバイTシャツ屋さんは2013年に結成された3ピース邦ロックバンドです。

関西においては、もうじわじわを人気がでているヤバイTシャツやさん。今、もしこのバンドを知っているのなら、おそらく10代後半から20代前半くらいの若者ではないかと推測します。名前からして「ヤバイ」。本当にちょっと「ヤバイ」です。このバンドは男子大学生二人がその友達の女子に声をかけ結成された、男女混合型の3ピースバンドです。

このバンドの魅力は、なんといってもその歌詞の中の「あるある感」そのもの。よくもここまで書けたものだと納得してしまいます。例えば、大学生の実体を歌った”ウェイウェイ大学生”という曲があります。この曲、まさに今の大学生の生態そのもの。しかし彼らのすごいところは、軽快でポップなリズムに合わせた手軽な曲調だけではありません。歌詞の中に必ずどこか斜め目線の皮肉った文言が書かれています。そして、今のリスナーである若者は、そんな今どきの若者の中の一人なのだという認識の中で曲が展開されるのです。

動画などが配信されているので、見ていただければ理解できるかと思いますが、彼らは実に等身大に映っています。高い服も着ていなければ、髪の毛も雑で、おそらく電車に乗っていても誰も気が付かないような出で立ち。しかし、彼らが評価されている場所は別にあります。それは、とにかくすべてが自然体に自分たちらしさを追求するのみに全力をかけている所にあるでしょう。実際、関西圏で人気が出始めているのは、関西の地域に住む彼らの目線から発信しているので、地域や大学名などが出ても関東圏に住んでいる人たちには少し届かないかもしれません。しかし、最近ではめっきり東京での仕事も増え東京での暮らしもいくらか経験したことによって、また新しい彼らから見た東京の図を見られることを楽しみにしたいです。

おすすめしたいアルバムは最新アルバム「パイナップルせんぱい [ ヤバイTシャツ屋さん ]」。

 

yahyel

ヤイエルは2015年に東京で結成されたバンドです。

最近では国内外問わずライブ活動を活発に行っているyahyel。同じく最近話題のD.A.N.とのライブも成功させています。フルアルバムはまだ1枚しかリリースされておらず、全10曲の「Flesh and Blood [ yahyel ]」というアルバムです。

全体感としてはクラブ系のロックといった雰囲気ですが、他の音楽とは明らかに印象が違います。要因としては、なんといってもヴォーカルの池貝峻の声の迫力でしょう。低音から高音へのシフトが鳥肌が立つほど秀逸、本当に同一人物が歌っているの?と疑いたくなるような、そのくらい不思議な感覚にもなります。

アルバムでは、1曲目の”KILL ME”から透き通る声と高音に心を奪われることでしょう。全曲通して聞いていても飽きない内容ですが、もし初めてyahyelを聞くのであれば、おすすめしたいのは4曲目の”JOSEPH”、6曲目の”THE FLARE”、7曲目の”BLACK SATIN”。この3曲を聴けば、yahyelの特徴や雰囲気が伝わるのではないでしょうか。